アラフォー通販#2

 商会との取引関係ができる&城外の森に拠点を築くの巻。まだいろいろ準備段階で話は本格的には動いてないんだけど、案外なろう類似作品と比べて忌避感がない。感想動画を見たらダメ作品扱いでまぁそれもよくわかるんだけども、#1冒頭の異世界天使モノの導入部を駆け足でやったというのも、にわか向けに不親切だと思うけど、タイトル見たら類似作品の派生だとわかるようになってるんで、以下ryなのは個人的にはありがたかった。初回からモテモテというが、宿女は商売女だからカネ持ったちょっといい男相手をつまみ食いするのは自然(アレはモテてるのではない)だからこれも個人的にはアリ。今回、ネコ娘とも寝たんかい!という驚きもあるけど、獣人カテゴリだとカネより色気食い気なのでアレもアリって感じかな。現代でもスウェーデンは付き合う前にとりあえず寝て体の相性を確かめておくのがセオリー*1らしいので、日本のように男女の関係性が固定化されるという条件を伴ってないように見えるから、ああいう文化なんだろうって感じ。
 いやまぁ大局で現代の便利な商品を別世界にもちこんで商売するって設定がそもそも有り得ないのだからその辺のご都合主義がダメなんだよという点はその通りだけど、その設定を受け入れてしまえば、今までアニメ化された作品よりはリアリティの精度を上げようとしてるんだなというのがわかるし、そういう滑稽な要素を取り除いた物語が伝えようとしてる根幹の部分が何かによって面白いと思えるか思えないかが自分にとっては重要かな。ろうきんは受け付けなかったけど、ポーション頼みは面白いと感じてたし、そのポーション頼みは、主人公はイエスキリストのメタファーで、全体的な構造が聖書物語だったからその部分を面白がれたんだよな…。別にろうきんだって、物語の一番重要なメッセージは「老後も安泰な潤沢な資金を溜めるのが重要ではなく、いつでもどこでも頼り頼られる人間関係を作ることが重要」だったわけで、それらを作るために過剰に荒唐無稽な要素をてんこ盛りにしてただけで、ただ、悪ふざけが過ぎてその一番重要な部分を読者(視聴者)に刻み付けるような作品にはなってなかったよね…というところではある。
 まぁそういう、なろうフォーマットが飽きられているのは分かっていて、しかしなろうフォーマットは今や誰でも知っているインフラのようなもので、それをベースにその作品ならではの「面白がれる要素」があるかないかだけの話のような気はする。

転生おじさん#2

 主人公、オタクだったの巻。娘のグッズを見た時の反応はオタクに理解のある親…程度だったのだけども、コラボ企画のときの対応はまさしくオタク。あと、主人公以外のキャラがピンク色に輝くのはアレ、好感度が上がったという演出効果なのか!。
 うーん、まだまだ序盤で面白いと感じてる段階だけどもいつまで続くのかよくわからん。どうしてもじいさんばあさんと比較してしまうんだけども、物語の構成はどちらも小エピソードの積み重ねという感じだが、じいさんばあさんの方は小エピソードの寄せ集めで大きなストリームラインが見つからなかったけど、こちらはいちおう大きなストーリーの軸があるようなので、少なくともこれからどうなっていくか…という要素はあると考えてよいみたい。
 魔術の説明は矛盾が多かったな…。あと、令嬢キャラを通じてなら老眼も症状がでなかったのに、名前を覚えられないのはなんで?。いちおう脳は令嬢のものを借りてるんでしょ…というように、結構詰めが甘い部分が多いんだけども、そのへんは気にせず流してしまった方が楽しめる感じやね。しかし、この作品、どう考えても40後半から以上がターゲット層だよな。身体上の老化現象は若者には実感できないから共感のしようがない。オタクがマニアックな話題で盛り上がってるのをパンピーが見て気味悪がるように、おっさんあるあるネタも、おっさん以外はなに内輪で盛り上がってんだ?にしかならないから、若者お断り作品のように思うけど、そのへんどうなんだろ?。自分が高校生の時の父親がどうだったか思い出すと、そういや老眼で困ってる様子を見たことが無いし、日曜日にはいつもスポーツで体を動かしてたから、老化現象を父親に見ることはなかったんだよね。だから、第三者視点でおじさんを眺める機会もほとんどないから少なくとも中高生向けではなさそうだしね…。

もめリリ#3

 退場キャラの過去話で感傷に浸るの巻。うーん、やっぱりわからん。前回も述べた通り、やっぱり脚本・演技・絵作り・演出など、ほぼすべての分野で自主制作アニメっぽく作ってある。かといって作画にカネというか手間をかけてるのは確かだし、構図も間違ってるわけでもない。演技にしたってそこそこ経験のある声優を使ってるので、他の作品の演技を聞けば、この作品に合わせた演技であることはわかる。なのですべてが作為的なのも分かるんだけども、なんでそんな中途半端な作りにするのかわからん。
 タイトルのモメンタリーリリーというのを自分なりに解釈してみると、百合はレスビアンの隠語だけどもそんな狭義的な意味ではなく単にキャラが女だけであって彼女たちを指しているのだと考えると、せいぜい「刹那的に生きる少女たち」程度の意味だと思うんで、ならテキストにしても絵作りにしても何か物語上のミッションを決めて輪郭のはっきりした物語にしようとしてない…って想像はつくので、そのへんあいまいさを表現してると言われたらそうなのかもと思ってしまう。まぁそれにしても物語が進んでスタイルや展開が変わってきて、タイトルに別の意味が込められていることが明らかになることも考えられるので予断は禁物ってトコロかな。
 ただ、序盤は視聴しても、3~4話までで視聴継続するかどうか決める視聴者もいるので、これだと客は逃げちゃうよねとは思ってしまうな。

*1:逆に精神的に深い仲になってから、体の相性が合わないことがわかると気まずい→別れることになる