ろんぐらいだぁす! 第2話

 雛子の愛車、カレラのフィブラじゃん。
 なんと登場時にはフレーム単体で50万を超える高級車。結構ロングランな製品だな。カレラというメーカーは、とにかく速く走ることを主眼に硬いフレームを作るので評判のメーカーだった。これ持ってるってかなりストイックな走り手なんだよな。
 さて、早速休日にツーリングの巻。いやまぁそりゃドラマとしては予想通り特に深みもクソもない作りなんだけど、ともすればスピード勝負か自転車そのものが目的化しそうなところをうまく自転車「で」楽しむことに注力している感じ。だいぶ駆け足な感じをウケるが、でも配置されている要素はバランスがよく、初心者向けとして展開が遅いということはない。風景に感動するにしても美味なるものに舌鼓を打つにしろ、余計な描写がなくて自分的にはテンポのよさを感じる。まぁ自転車に乗れないって人はそうそういないだろうから、本当に基本の基本は述べなくてよいといったところ。
 輪行を早々と出してくるとは思わなかったが、主人公が買った折り畳み自転車のメリットが早速生かされる形でこれは地味に感心したなぁ。こういうタイプのは、車輪が小さいからジャイロ効果が少なくて不安定ではあるんだけど、小さいから取り回しは楽だし、重心が低くて足つきがよいから初心者には乗りやすく、今回のような上り坂でもギア比は小さめに作ってあるから、まさに最適な選択といったところ。
 ちょっと心配だった主人公のコンプレックスも、今のところはむしろ新しい世界に興味を惹かれるという動機の理由付けになっている程度になっていてヘンに自己実現臭さがなくて好印象。自転車を通じてコンプレックス解消って側面が強いと視聴していて引くのでこれは自分的によかったかな。
 ケツが痛くなる問題はよくあるらしいのだが、自分は幸運なことにそれで悩まされるというほどの経験はない。それほど長距離乗る機会がないというのもあるが、酷い人は一旦痛くなるともうそれ以上自転車に乗ることができないからそのツーリングは諦めるという羽目になるのを見聞きするので、対策は打っておくべきなんだろうけどなぁ。
 あと、超がつくほどあざといとは思うんだけど、東山奈央のヴォイスに癒される〜。