ユリ熊嵐 第1話

 平常運転なんだろうな。
 いちおう、これを見るために前知識としてピンドラを視聴したわけなんだが、なんかもうおなか一杯って感じだ。おそらく幾原節ってやつだろう。ピンドラを視聴して思ったことなんだが、基本的にテキストはミスリードのオンパレードという印象なので真面目に話を追っかけても報われない。但し、社会問題に対する意識はあるし、その切り口はおそらく大局で間違っておらず、全体の構成はしっかりしているはずなので、トピックをいち早く見出してそれに対するスタッフの考え方を拾っていくのが正しい?視聴方法なのかも。
 いちおう「透明な嵐」はいじめのメタファーだというのは目にしていて、この第1話を見る限りなるほどゝは思った。裁判で人を食うことが承認されたのも、おそらく現実社会ではいじめは建前ではいけないことになっているけど、本音ではいじめを黙認している現実を示したのかなと思うと、初回からやるなぁといった感じ。裁判所なんて確かに特権階級による庶民イジメの象徴的存在だからなぁ。検察と思われる側の言説がもうまるっきり訴求力のない建前論であって、弁護人や裁判官が思いっきり現状承認型ってのがまさにそうなんだろうなと思わせる。裁判自体がアングラな雰囲気で行われているのも、あれは正式な判決ではなく、本音を現すためにそういう舞台にしてるんだろうなと。