氷菓 第2話

 男にしては喫茶店の趣味がそのなんというか。
 主人公が短時間に返却される本のミステリーを解き、ヒロインの千反田に能力を認められてなにか依頼を受けるところでヒキ。なんのかんのいって主人公は友人達のリア充ぶりを見て、おそらく心の底ではうらやましいと思っているような作りが思春期というか。二つ提示されるメニューにもそういうのが表現されていて(もしめんどくさいのを避けたいのなら、そのコースメニューには灰色とは書かないはず)、これは作者が人間が社会性を獲得していくビルドゥングスロマンとでも考えているんだろう。が、むしろ社会性とはこの主人公のあり方なのではないかと(他人との適切な距離をとること)思うので、まぁちょっとなんだかなぁといった感じ。まぁなんというか、ヒロインのあり方がありえないというか、世話好きの女房ポジなので、やはりこうなんていうか、中高生の精神年齢高い層向けのドリーム全開小説だったのかなと思わなくもない。いやぁそりゃヒロインを魅力的にしなければ掴みとして弱くなるので、やっぱりラノベ風味なんだろうなと思ってみたり。
 画面の色使いとか考えると、暗い雰囲気なのでアニメ製作としてはむしろアニメよりは青春ドラマを意識してるのかなと。ミステリだから明るいよりは暗いほうがというのはわかるんだけど、もしかして、これは主人公が社会をどう見ているのかをあらわしているのかもしれず、彼がリア充になるにつれ色使いが明るくなっていくのかもという想像も働くが、そればかりは話を追っていかないと確認できないわな。