ソードアート・オンライン Ⅱ 第10話

 時間の進み方が遅い。
 尺がありあまっているようでなにより。次号タイトルにもあるとおり、「強さ」とは何かということについてじっくり述べ立てたいんだろうけど、ちょっと自分には辛いな。理不尽に襲い掛かる暴力や権力も結局のところ他者を圧倒するという意味では強いわけだし、そういう輩に対抗するためには、同じ強さが必要かも知れず、それはおそらくこの作品で言いたいだろう強さとはおそらく反対の方向なんだろうけど、そういう暴力や権力に対抗できない種類の強さを本当に「強さ」と呼んで良いのかどうにもね。結局こっちがやられて、暴力や権力に対抗する勢力がなくなってそいつらのやりたい放題になってしまったら、いわゆる“キレイごとの”強さもクソもないわけで。
 いやまぁそれでもそういう考えを超越する次元のものを見せてくれるとでも言うのならという気体は持ったほうが良いのかな。なんかキリトはもうデス・ガンとの対決を至上視してしまっていて、デス・ガンを調査してしかるべき処置を取るってところから離れてしまっているような気がするんだけど。