リトルバスターズ! 第36話

 毛色の違う総集編。
 えーっと、世界は終末に近づいていて、それに耐えるように理樹を鍛え上げていたという説明。失敗したら時間を巻き戻してまたやり直していたらしい。で、鈴と理樹以外は恭介のその試みをすべて承知の上で叩き台になってくれていたという。なんか失敗したら元に戻ってやり直しというのはいかにもゲーム的感性なんだが、いちおう理樹はすべてというわけではないが、失敗したときの経験が残っているらしい。しかしナルコレプシーが困難から逃げることのメタファーというか、リセットだとはな。
 何も考えずにテキストを追っていけば普通に恭介の親心とか彼自身の理解されない心情に感動できるんだけど、やはり問題はその世界の終わり、絶望とやらがどんなものかわかんないこと。いやまぁそれなりに抽象的にしてくるんだろうけど、その困難とやらを乗り越えるために今まで恭介が理樹に課してきたものが、本当に正しかったのかどうか判断できないワナ。いちおうヒロインズのトラブルシュートは単体で考えると、それぞれのエピソードがハッピーエンドで終わっており、それ自体で完結している。が、それらが“課題”であったとすると、その課題をハッピーエンドで終わらせることが本当に理樹を強くすることなのか、そしてそれで獲得したことが世界を救うことに本当になるのかゞそこで初めて判断できるというか。なんかストーリーとしては、ヽッピーエンドに向けて上向き加減なんだが、これもどう判断してよいやら。