ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル 第2話

 ロボ、好きなんだな。
 実はあまり自分はロボが好きでなかったり。梅津作品は人間のアクションがキモだと思っているんで、今一この流れは面白くないというか。まぁ、単体のモデリングができれば、あと動かしたり視点を決めるのはCGだと簡単なので、時間のことを考えると人体のアクションはやってられないのかね。
 前回正当防衛の名目で弁護を引き受けたその続きから。いや、なんか、警察検察が銀行強盗を捕まえることもできず、その場で人質を救った容疑者を犯罪者に仕立て上げるのに必死という構図が笑える。もう警察検察が犯罪を防ぐこともできず、真の犯罪者も捕まえることもできず、冤罪をでっちあげて手柄を作り出すというのがもう現代のマッチしてるというかなんというか。まぁ遠隔操作は容疑者が尻尾を出してくれてよかったねという結果になってしまったが、結局のところ、あれも犯罪としてはオレオレ詐欺や偽サイトでパスワードを盗み出す犯罪と比べたら実害は少ないわけで、もう警察のメンツとやらだけで必死に捜査してたわけだしな。真犯人が明らかになる前に捕まえた人たちも、もちろん真犯人が悪いのは言うまでもないが、冤罪でとっつかまえた警察も罪があるわけで。
 最后の〆の交通違反も、まぁ細い路地を一通にしてるのは利便性もあるが、基本勝手に警察がそう決めただけであって、それで違反だ違反だとあげつらうのはちょっと品がないというか。まぁ弁魔士を警察権力と対置させ、胸のすく結末でエンターテインメント性を作り出しているんだろうが、なんか警察検察の国家権力の現状を思い起こさゝれると、ちょっと気分が悪くなるというか。
 ま、そういう警察のあり方に幻滅して辞めたり自殺したりする警察官もいるわけで、全部が全部あくどい警察官ばかりではないとおもうんだけどね。にじみ出る警察権力の犯罪をみて氷山の一角と見てもよいように、警察に幻滅した人たちがちょっといるってだけで、そのようなあり方に心を傷める警察官もやはり氷山の一角であって。