進撃の巨人 第16話

 あんだけ残ると調査兵団とやらがそれほどキツいところじゃないのかもと思わされてしまう。
 しかしよく考えたら百年の安眠の末にまざまざと人類が喰われる現実に直面したわけで、外にいるのも中にいるのもそう変わりがないと判断してもおかしくないんだよね。しかもエレンという力強いのいる分、調査兵団にいるほうが安心といえなくもないというか。そりゃまぁもともと損耗率の高い部署なんで、依然として危険な居場所には変わりがないんだけど。
 なんだろ?。調査兵団のエキセントリックさがまた誤解を招くんだけど、ある意味これは昨今の厳しい就職事情もまた表しているんかなと。憲兵団も駐屯兵団も安心な場所みたいな描かれ方をされているが、決して安心の職場でもなさそう(巨人が攻めてくれば盾にならなければならない)だし、昨今の大企業が努力しても入社が無理ゲーで、しかも大企業がやってることはグローバリズムの名のもとに決して社会的に褒められたものでもなく、厳しい労働環境が待っているというか。なんでこんな世の中になったのか。たかゞ就職、ほんらいなら社会の成員でお互いがお互いを支えあう媒介として職業生活があったはずなのに、もはや奪い合いでしかないという。その中で描かれるのが仲間同士の絆…って、下手をすると社会内での特定組織だけの利益最大化だったりするんで、こりゃまぁなんというか。この作品の場合人類共通の敵巨人を相手にしているからよいものゝ…。