デリー

 狸小路一丁目、東端にあるカレー屋。スープにとろみがついていない本格派インドカレーの店。

 こゝの鶏肉の処理がうまくて、何度も通いつめたお気に入りの店。店の内装はぜんぜん変わってなかったんだけど、テーブルの数が少なくなっていて、値段も肉の種類によって違っていたのに、統一価格になっていた。学生が払う金額としては高めの値段だったので、当時我慢していたラッシーも頼んだが、食事と一緒だと100円だ。アレ?昔もそうだったっけか。一番辛いというカシミールカレー750円を頼んだ。

 辛さによって4種類に分かれていた。自分は昔辛いのがダメだったので、デリーカレーかなんかを頼んでいたような気がする。辛さはお絞りの奥にある唐辛子で調節できる。うまいまずいじゃなくて自分はこのカレーが原点なのだ。なぜか夏なのに、それほど暑くないせいか食べている最中も汗はかゝなかった。そういや自分が学生の頃はこゝとアジャンタぐらいしか知らなかったのだが、今は数条おきごとにスープカレーの店ができていて隔世の感がある。