機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第16話「悲劇への序章」

 そりゃまぁ、反乱軍・カタロン・ソレスタルビーイングだけじゃなくって、トレインにて開放される6万人の民間人の口も塞げるんだからさぁ、やるよね?。
 自民党が盛大にやってる捏造と同じ構造なんだろうけど、果たして現状の日本にホントにあてはまると思って見ている視聴者とかどのくらいいるんだろうか?。刹那の戦闘シーンを前回と重複させて、わざと「権力による情報操作」というテーマに絞ってきたのは、なかなか評価できるにせよ、やっぱり詰めは甘いというか、なんで衛星兵器の存在がわかんなかったのか理解に苦しむ。
 で、衛星兵器の攻撃は阻止できてしまうのか?。リボンズをまったく登場させなかったのも、彼の意図を少しでも描写によって悟られない(描写しちゃってミスリードとか非難されないように)ためだと思うんだが、それなら今までももうちょっと露出を抑えるべきかと思ってしまう。
 反乱軍の下っ端とか、人質になった民間人の描写をなぜ省略したのか不思議に思ったのだが、どうやら雑音にしかならないと判断したように思える。で、いろいろな立場の人間がどのような思惑で動くのかというのが簡略ながらも類推できるようになっていて、子供も含めての作品ではこれで精一杯なんだろうなとは思った。勢力図的にも精神的にもいわゆるこっち側の人間が、事態の推移に驚くのは、まぁご愛嬌だろう。それも想定の1つという描写にしてしまったら絵にならないもんな。
 そういうわけで、引っかかる部分はあるが、このタイミングでこの主張ってのはなかなかにして適切なんだろうなとは思った。ロボット格闘シーンが無いと不満な人にはちょっと物足りないかも。