ef - a tale of melodies. 第6話「flection」

 いや、10にもならない餓鬼にその決断は無理だろ、そりゃ。
 視聴している最中は結構釘付けだったんだけど、終わってみれば割と冷静に考えられるのかな?。それこそ表層だけしか捉えてないんだろうけど。OPは歌詞もキャラも無い仕様。
 キレイ事だけの緋村もどうも自分を保ちきれなかったようだが、彼にしたって厳しい現実を生きてきたのであろうし、なんんかあの突きつけはまさに青天の霹靂だったろう。優子にしたって、厳しい現実を突きつけられてきたのであろうけど、要するに今までの不幸を緋村の返事に帰するところは、ちょっといただけないな。もし引き取られて幸せに暮らしたら文句は無いわけだろ?。お互い判断力の無い年齢で、普通だとありえない決断を迫られて気の毒ではあるんだが、なんかな。結果論でいうと、優子は己の判断に粛々と従って、緋村に受け入れられようと受け入れられまいと、しがみつくのが正解であった可能性があるわけで、受け入れられなかったからといって自分がした決断が間違いだったと喚くのはどうかなと。ヘンな話、悲劇のヒロインを気取って緋村に近づき、緋村の気を惹いて釣れたら、これ見よがしに自分の不幸はオマエのせいだと勝ち誇る、どうにも性格の悪い女の典型のように思えてしまって後味悪い。
 しかし、そうはいっても普通は引き取られて酷い目に合わされるというのが間違っているわけで、その辺の捌け口が弱いものにのしかゝるという構造は変えようが無いわな。スタッフにそのつもりはないんだけど、優子を虐待するのが自民党およびその支持者、優子や緋村が自民党に虐げられる国民のメタファーだろうなと思ったのは内緒だ。誰にも言うなよ…。