ついに問責決議参議院で可決!。これで福田も世界の恥晒しに。

 首相問責、参院で可決 与党は衆院に内閣信任決議案提出

 参院は11日夕の本会議で、福田康夫首相への問責決議案を民主、共産、社民、国民新の野党4党などの賛成多数で可決した。現行憲法下での首相問責決議の可決は初めて。決議に法的拘束力はなく、首相は衆院解散も内閣総辞職もしない考えだ。

 一方、自民、公明両党は同日、河野洋平衆院議長に内閣信任決議案を提出した。参院での福田康夫首相への問責決議の可決を受けた対応で、12日午後の衆院本会議で与党の賛成多数により可決される見通しだ。 (17:21)

 思えば、問責決議を出されるのが嫌なら、いくらでも機会はあった。

  1. 参議院選で負けた時に、国民の負託を得ていないと反省し、小泉・安倍時代の法案をすべて元に戻すよう方針転換する。
  2. 自衛隊の不祥事(防衛官僚の金の使い込み、イージス艦の自国民攻撃)で防衛庁への降格。
  3. インド洋無料スタンド法案の取り下げ。※強行採決→国民の信を問うため解散総選挙の機会
  4. 暫定税率の自然失効。※強行採決→国民の信を問うため解散総選挙の機会
  5. 姥捨て山法案の強制執行

 今日帰宅途中、HCの灯油スタンド料金表示を見ると、1㍑120円でビックリ。ほんの数年前には18㍑で800円台だったから、3倍とは言わないまでも2.5倍ほどにはなっている。ガソリンも最安値78円とか79円から→175円だから2倍以上(税抜きだと28円→122円だから4倍以上になる)。デフレデフレと日銀も言いふらしているが、原油ベースで考えると、この10年は年10%に近いインフレ率となっている。労働分配率も、ほとんどの国民は絞られている(政治屋や経営層の役員報酬はほぼ2倍に増額、外資だともっと凄い。)わけで、実質インフレ率は年20%と言わないまでも12〜15%ぐらいの間に入っているだろう。でも物価高は仕方が無いと福田は言っていたわけである。暫定税率の復活時には官房長官だかがもっと税率は上げるべきとか、つい最近も福田は環境税の導入を指示したわけだ。
 解散総選挙も今までやる機会は何度かあった。小泉ですら郵政民営化という、国民の実生活にはあまり影響が無い(実は害があったわけだが)と思われるような論点で解散総選挙にうってでたのに、福田は国民の懐に直結する重要な案件も独裁で強行採決。本当に国民に必要なことなら、あの時点で丁寧に説明し、納得してもらわなくてはならなかったのに、しなかった。
 今回も後期高齢者関連法案の廃止にしたって、自民党は話し合う素振りも見せずに無視した。もし問責決議を出して欲しくなければ、せめてここで廃止しておくか、少なくとも国民を説得する姿勢や、話し合う姿勢を見せるだけでも良かったのに、それすらしなかった。日本を救うスイッチがあったとしたら、数百数千のスイッチを全部OFFにしたのが自民党だ。秋葉の多量殺人も、問責決議の目くらましになるかと思ったら、容疑者は小泉格差拡大の被害者であることが却って明らかになってしまい、ブーメランが数倍になって自民党の脳天に突き刺さった模様。噂によれば、自民党は機密費という国民の税金をマスコミにばら撒いて、なんとかオタク趣味のせい、凶器のせい、ゲーム脳のせいにしようとしているが、ネットではそういうおためごかしが通用せず、経団連の前会長の畑であるトヨタが原因ということまで明らかになる始末(日研総業の派遣先でもトヨタの待遇は飛び切り悪かったらしい。派遣なのに残業手当がつかないとか。)。
 さて、なにやらサミットが行われるらしいが、一ヶ月もあれば、なんで福田首相が問責決議を出されるに至ったのかというのが海外のマスコミに分析され、全世界に周知される頃だろう。今まで日本の政局に興味が無かった先進国のビジネスマンあたりに、安倍・福田の、強行採決を使って国民を無視した法案を次々に通したという事実が隅々まで行き渡る。商売は双方の合意が基本なので、自分の都合の良いことをゴリ押しするような自民党が話し合いの相手として相応しいと見てくれるかどうかは火を見るより明らかだろう。当然サミットでは福田は各国の首脳に「あぁ、あれが自分の都合のいいことばかり主張する首相ね」「国民と対話すら出来ない首相ね」「自分の政策を説明する能力が全くない首相ね」「金遣いが荒く、すぐ国民に増税負担を強いる首相ね」と後ろ指をさゝれ、はなっから馬鹿にされること請け合いだ。なんてったって交渉能力が全く無いんだから、のけものだわな。欧米に嫌われたくなくて、せいぜい他の首脳の言うことをハイハイと聞くだけで、日本の利益を売り渡すことしか出来ない。
 確かにサミット開催一ヶ月前に解散総選挙を決意して、国内政治がゴタゴタという惨めな姿を晒すわけにもいかないんだろう(丁度サミット開催時に、開催国が総選挙をやっているって恥晒し以外のなにものでもないだろう)が、既に自民党は国民とのコミュニケーション不全に陥っているわけなんで、本当に福田もしくは自民党が恥をかきたくなければせめて問責決議に法的拘束力が無いから無視すると言うべきではなかった。信任決議をすると言うが、タウンミーティングのヤラセが公になっている以上、サクラ以外の何者でもないだろう。
 しかし、本当に日本国のことを考えるのなら、交戦状態にあるのならともかく、首脳会談なんて外交を優先させず、内政を優先させるべきだったと思う。国民をほったらかしにしといて、とにかく外国にいい顔をしたい、安倍が権力の頂点にいると豪語したと同様、福田も日本の支配者として海外にいい格好をしたかっただけなんだと思う。本当に日本人のためを思うのなら、総選挙でゴタゴタしても、サミット開催を遅らせるなりして海外に礼を尽くして待っていてもらう事はできる。できるけど敢えてやらない。我慢するのは末端の国民で、支配階級の自民党はちっぽけな虚栄心のためにやりたい放題振舞う。日本は欧米にとってイイ鴨なわけで、表面では和やかに接するだろうが、基本ミャンマーの軍事政権と同様に見なしていると思う。だが、そのことには敢えて目をつぶり、お山の大将を気取る自民党。これを井の中の蛙といわずになんと言おう。
 共産は昨日の時点でまだ問責決議をせずに話し合いとか寝惚けたことを言っていたが、今日はちゃんと問責決議に賛成票を投じていたみたい。民主党もこの対応は隅々まで気を配ったベスト対応とまでは言わないが、失点をなるべく少なくするような対応だったと思う。マスコミは自民党の機密費という鼻薬を嗅がせてもらっているせいか、「法的拘束力が無いから無視は当然」という報道が多く、「ここまで国民を無視した政治を自民党はやっているのだから、そろそろ解散総選挙をやったほうがいいんじゃないか」と問題提起する報道機関は全くといっていいほど無い。民主・社民・共産・国民新はこれだけマスコミに冷や飯を喰らわされてよくやっていると思うよ。