アタックNo.1 第6話 進め!!アタックコンビ

 本郷先生はツンデレ
 結局本郷の狙いは明示されなかったわけだが。さしずめみどりは赤鬼で、本郷は青鬼かとも思ったんだけど、みどりが思わせぶりに無口だったのは単にチームワークの重要さを悟ったというだけの描写にとどめられていた。つーか、ないた赤鬼ヴァリエーションってのは視聴者にとっては当たり前の感覚で、わざわざわかりやすくする必要もなかったということか。
 とにかく不快な感情を引き起こす行動はすべて排除され、お客様満足度を挙げることに血道をあげてきた結果が現代で、少々の無茶をやってふるい落としと組織内の団結度を上げるのが許容されていた昭和で、その対比なんですかね?。石段トレーニングでは脱落者の手を引いてがんばる生徒の姿が見られたりしたのはそうだろう。今なら部員全員を救う物語になりがちなのを、キツい指導で部員が8人に減るというのもあの時代は当たり前と捉えられていたと考えられる。
 物語の骨格はほとんど変わらないのに、現在と昔の状況の違いでこうも変わるものかという驚きが新鮮ではある。キャッツアイでもそういう感覚は味わえたが、アレや今配信中の旧ヤッターマンなども、荒っぽくももうちょっと雰囲気はのんびりしてたよな。コレはもっとシヴィアな感じ。
 この作品はこれからインフレ状態になっていくだろうから、いわゆる拡大基調が素直に信じられ、度を越した努力が莫大な未来を保障してくれたというあの時代の息吹を感じさせられる。バランスが悪いように感じられるのも、地球の限界が垣間見えてしまった今となっては、限られた資源やエネルギー源の争奪戦に終始し、成長なんか見込めないからで、抜け道のない絶望が継続していくという状況ではさすがに無駄な努力だろと呟くしかないのだろう。