いちおう

 風呂に入っている時に思い出したので、新ヤッターマンのことについて一言。
 たこ焼きの回はともかく、北の国からについては、いくつか皮肉的な描写がちらほらと。まぁ放映当時もそういう声はあったと思うのだが、そもそもあれは親の勝手な都合で子供たちが振り回されるというお話でもあって、そこはちゃんと押さえていた。リング云々はともかく、札幌の時計台にスグいけるような土地に山小屋を建てるような道楽が出来るってだけで、金持ちだし、ガスを引いているのに薪で風呂を焚くというのも贅沢なもの。まぁすべてファッションでやっているわけで、そこにドラマの「北の国から」ほどの純粋さも無いし、そこらへんすべてパロディ。
 そういう事からすると、やっぱ今の環境問題ってのは先進国がファッションでやっているという事と繋がっているわけで、わかりにくくはあるが、たぶん小学生の頃旧作ヤッターマンを見た世代へのメッセージと見るほうがいいんだろうな。団塊の田舎回帰ブームにも繋がるものがあるし、そこらへん敏感な人は感じ取るのに充分だと思う。
 チョコレートの回も、助けるべき相手が金持ちでイケメンってのも何か含むところがあるように思うわな。決してヤッターマンが救う相手ってのが、本当に窮している人でないってのも、いろいろ考えているのだろう。まぁネカフェ難民とか困窮老人がドロンボー一味にさらに痛めつけられるってのを描写したら、本当に洒落にならないもんなぁ。