地球へ… 第22話「暮れる命」

 展開は強引ですわな。
 うーん、よくわからん。マツカはルサンチマンとはちょっと違うと思うんだが、キースのお目こぼしで生き長らえていたわけで、恐怖と隣り合わせであっても一緒に過ごしていくうちにキースの優しい面について触れる…というのはいかにも美しいが、心理学的に言えばただの合理化でしかないようにも見える。もちろんマツカの自己犠牲を正当化するためにキースのサニーサイドをもっと見せるべきなんていうつもりはさらさらない。そしてこの場面がキースに「自分が最も憎んでいるものに助けられる」という自己撞着を付加するためのもの*1であることは間違いないところだろう。この経験でキースとミュウの和解の目を作っておくってのも、物語としては当然で…。と分析してもだからどうしたってとこですが。
 もしキースがミュウを全滅させたところで、キース自身も自殺するつもりだったんだろうが、ここに来てミュウが滅ぶなんてちょっとありえないわけで、キースの身の引き方の選択肢は狭まりましたわな。個人的にはキースの心の安寧とやらには興味が無いので、ここは一つハードボイルドっぽいのをお願いしたい…。
 ちょっと今回は出来すぎの感はあったが、ジョミーが成長していてなかなか。ヘンな盛り上げも無く自然にそうなってましたよ。

*1:口ではああいっても、別にキースがマツカ個人を憎んでいたとも思われないが