小娘オーバードライブ〈1〉 (ソノラマノベルス)読了

 いま2のほうを読んでいる。角川版は昔買っているのだが、書き下ろしがあるとのことでしょうがなく買ってみた。うーん、みごとに覚えていない。そういや飛行船が出てくる話があったな…という程度。で、それは2のほうだった。
 笹本祐一は高校の頃ハマったような気がする。当時はArialが連載中で、やたらワクワクしたもんだ。妖精作戦あたりがもろ若さのほとばしりって感じで寝るのを忘れて読んだ記憶がある。良くも悪くもディテール作家で、他人無用で、無駄な知識満載のキャラクターがわんさか出てくる。ただオタクという言葉から連想されるじめじめした感じは全くない。スカッと爽やかオタク。行動は体育会系だし。
 今読み返してみると、ジュヴナイルですな〜。店仕舞いの朝日ソノラマ自体がそんな感じだったからなぁ。佐藤大輔もそうだが、この人も新刊がなかなか出ず、いつのまにかゲリラ的に出版されたりするんで困る。3も買ってあるが、あとがきに次を書きたいという気持ちマンマンなので、出版社がなくなる以上、ファンとしてどう待てばいいのか。なんで角川から版権を買ったのかも不明だわ。
 小娘オーバードライブは前世紀が初出なんで、携帯電話や一般者向けネット環境の部分が書き直されている模様。若者向けに再売出しをかけたってとこなんだろう。自分的には昔のほうが読みやすかったようなイメージがあるのだが、これはさすがに私が歳をとったせいだろうと思う。
 少なくとも、1も2も書き下ろしのほうは今一かな。どうも紙数制限が枷になっているっぽい。3のほうを期待しているが、2を早く読み終わらんとな。