久間防衛相また失言か?。

 発言は前なのに、今日話題になるってなによ?。みたいな感じでぼんやり聞いていた。この人は以前小泉前首相のイラク派兵を間違っていたとか言っていて、あわてて取り消した人なんだが、原爆投下は仕方が無いという発言が被爆者(の子孫)の癪に触ったというか、プロ市民の格好のエサになったという流れなんだろうか?。
 たしかに無辜の民が無駄死にしたという点に於いて仕方がないといったのなら、そりゃ逆鱗に触れるだろうとも思うんだが、今は安倍の従軍慰安婦問題で合衆国の反日感情をなんとか下げなくちゃなんない時期で、アメリカを宥める発言をしたのかもしれない。で、燃焼ですか。
 原爆投下も、確かにアメリカが日本人を実験材料として使った部分は多分にあるので、たしかにそれ自体は許されることではない。ただ、本当に人道に反する大量破壊兵器の被害を受けないためには、当時の戦争指導者の見通しの甘さがあり、「バカが自分の面子のために戦争を継続しやがるから、こんな目に遭うんだ」ぐらいの、むしろ当時の政治家・軍部を非難するような感情が多いにあるのだったらわからないでもない。
 そもそも開戦自体しなければ、原爆だけでなく戦闘員・非戦闘員の莫大な被害もなかったわけで、もちろん沖縄が陥落した時点ですら日本の反攻自体ありえなくなっていたわけなんで、早めに戦争を終結させるきっかけはいくらでもあったわけだ。そして、その責任を未だとらず、孫が日本を不幸に追いやってたりするわけだ。長崎・広島の人たちは子々孫々まで死に絶えた家族もあるというのに、死に追いやった権力層は生き延びて、贅沢三昧な生活をし、あまつさえまた日本の国力を削ぐようなことを現在しているわけだ。そういうヤツがのさばるような国だからこそ、国民がその現実を直視せずのうのうと彼らを権力者層にとどめ置いているからこそ、外国の反感を買い、バカにされ、非人道的な兵器をつかわれてしまったりするのだ。まぁ仕方が無いというか、自業自得って感じではあるわな。
 さて、宮澤元首相が亡くなったらしい。彼はたしかリクルートで賄賂を貰っているにもかかわらず、権力の座にとどまり、バブル崩壊ごの混乱をなんともすることができなかったという評である。彼は平和憲法を堅持するという立場だったから、軍国主義を目指す安倍の邪魔になってまた殺されたのか?とも思ったが、発表のとおり老衰死でも、松岡大臣のように殺されたとしても大勢は変わらない。
 あと恐ろしいのは、自民党がわざと負けるという工作を行っているかもしれないという疑惑が湧く。自分自身は安倍内閣の支持率が悪くとも、自民党参議院選で勝つ可能性は結構あるんじゃないか?、国民の無関心さから言うと…とも考えているので、かなり妄想臭い論ではある。
 自民党が与党を降りるとして、やっぱり代替候補の第一は民主党を中心とする連立だったりするのかな?と思う。民主党の位置付けをどうとらえるのかどうかでもかなり政権取得後の運営はかなりブれるのだが、今の日本は結構先進国としては金はあるが民主的というところからは程遠いというか、いや、民主的であることが至上だとも思わないんだが、とにかく崩壊に近い状態なのだと思っている。だから自民党が政権をとったところで、益々日本が壊れてしまうわけで、そんな中政権運営なんて実はしたくないと思っているのではないだろうか?。とにかく爆弾を抱えたまゝ、爆発しちゃったら本当に自民党がなくなってしまうので、爆弾がすぐ爆発するようセットしてから民主党に政権を渡したいのではないか?、そして、民主党が案の定爆弾を爆破させて日本が壊滅的になってから、自民党がまたのさばってくるんじゃないかという疑念は湧く。
 民主党自体は自民党から抜けた層はいるのだが、かといって、官僚や経済界との太いパイプがあるわけでもない。たぶん、今の自民党が国民から掠めとった財産をふんだんに鼻薬として使い、先日話題になった公安は言うに及ばず、警察・司法は自民党の言うことを聞くだろうし、経済界も民主党が甘い汁を吸わせてくれるのなら乗り換えもするんだろうが、自民党に多大な投資をしているだろうから、後の政権奪取を考えて、自民党との太いパイプを切ったりしないだろう。数ある天下り先も、経済界などと結びついて強力な利権を構成しているだろうし、そこにぽっと出の民主党が牙城を切り崩すことができると考えるのも甘い。前原や岡田などのネオリベが国民のことを考えた政治をやってくれるとも思わないし、下手をすると自民党に寝返るという噂もあるぐらいだ。
 そして歴史は繰り返す。思い出してみて欲しいのだが、竹下政権が消費税を導入して、当然それに対する国民の不満も大きかったと思う。だが、それによって自民党政権が交代したわけでもなく、リクルート事件でようやっと自民党のあくどさに気がついた程度で、そしてその後の連立内閣はどうだったか?。結局消費税を無くさなかったじゃない?ということなのだ。そんで一年と持たずに自民党政権に舞い戻るという醜態を晒したわけだ。次は自民党社会党との連立で、それまでの社会党の党是を変えたことでそれまでの支持者の支持を失って、党自体がなくなった。今や自民党の天下である。結局自民党のいいようにされちゃってるんだよ。今回もそのパターンじゃねーかと。
 日本を本当に一新するのなら、ここは共産党あたりが政権をとって、自民党清和会を初めとする売国権力者層を一族郎党粛清してもらい、国民のことを本当に考えてくれる政治家が誕生した時にあたらしい政党(いや、もう政党政治はコリゴリなんだが)なり政権なりを作るってのが早いと思うんだがね。なんつーか、共産党が政権をとってしまうと、なんか余計な運動とかきそうでヤなんだけどね。まぁその時は新しい党を選べば済む話だと思うんだが。自民党はさすがに論外だが、正直民主・社民・共産・新党日本など、他の政党でもぱっとしないんだよね。
 それはともかく、安倍政権の強行採決振りも、かりに他の政党が与党になったところで廃案にしたりはせんだろうという読みが自民党にはあるんだろう。次の政権にババを引かせるってのがどうもあるような気がするんだよね〜。なんかわざと失言しているようにも思えてくるんだけど。