魔法少女リリカルなのはStrikerS 第7話「ホテル・アグスタ」

 ヴォルケンリッターの着替えはあんまり萌えないなぁ。
 まぁヘンな色気を出されても困るんですが。しかし永遠の19歳トリオも話しっぷりが大人色も乙女色も混じりあって妙な感覚。
 ティアナには辛い経験でしたわな。通常ならやっつけ仕事のハズが、いきなり新人には対処しきれないレベルの高いミッションが振ってきて気持ちが空回りですか。前回エリオとキャロの著しい成長を見てしまったのが仇となりましたな。
 いくら訓練をつんでいたといっても、現場でいきなり難易度の高い仕事をこなすのは普通ありえんですわな。新人はレベルの高い技術ができるようになった時に自分が成長したと実感しがちだが、そこは前回のフェイトのように、その技術に慣熟することが本当の技術習得ってのがティアナにはまだまだわかんないんだろう。そして慣熟訓練の最中は目立って向上しているという実感が得られないために、成長していないと勘違いしたり、取り残されているように感じたり、スランプに陥っていると勘違いしたりすることもありで。
 新しい技術も、咄嗟の時にでも息をするように自然に出てくるようになるとか、冷静に周囲の状況を判断した上で、選択肢の1つとして力まずに出せるとか、周囲の連携を図る上でその技術の選択がいくつものメリットを重ね合わせることができるから使う、という段階にまで高めて本当にその技術を習得したといえるのであって、まぁそこまで達するのに普通は10年単位の時間がかゝるわな。しかし物語上では「ティアナ、なんか調子が出てないなぁ」ぐらいにしか認識されないんだろうけど。
 ぱっと見、あそこでのヴィータの叱責が言い過ぎみたいに思われがちなんだが、やっぱあの時に怒鳴ってでもパニック状況を止めなきゃなんないんで必要なことだと思う。叱り役は必要ってことで。以上、やっぱりただの魔法少女モノではなくて、組織の運営論に入っているんかな?とも思った。物語も動かさなきゃなんないんで難しいところだと思うけど、ここは次回ですっきりさせるのではなく、もうちょっとティアナに悩ませて欲しいところではある。
 正直私はこの作品の熱心なファンではないと思っているのだが、もしかするとスタッフは熱心なファンが見限ることはないだろうと踏んだ上で、じっくり話をすすめているんかいな?とも思った。やれレリックの謎だの、敵の内情・目的だだの、戦いや熱い思いなんてのがかなり薄味なんで、今までの展開を期待している層は面食らっているのではないだろうか?。スポ根だと、最初は快進撃で、その後続いていく強敵との戦いで成長に勢いをつけた上で試練を与えて乗り越えさせたりするもんだが、下ごしらえに終始している感じですし。たぶん後々怒涛の展開が見られるとは思うのだが、振り返った時に今の展開はあまりにも低空飛行に見えるんだろうなぁ。