Pumpkin Scissors 第24話「軍人・平民・貴族」

 お色気はもうないの?。
 サブタイにある通り、それぞれの背景を背負っていても同じ人間という視点と、システムを乗っ取り利権を漁る層の存在を示してEND。必ずしも善は勝つとか、明るい未来が待っているというわけではないという描写はいいのだが、だったらアリス視点のキレイ事をことさら際立たせるのは危険のような気はする。結局小さな善の積み重ねで事態は変わりようがないというのを教訓とすべきなんだろうな。勧善懲悪はリアリティが無いし、かといって暗い展開を続けても今の大多数の日本の視聴者にそっぽを向かれるだけだから、原作つきといってもスタッフの苦労は並大抵ではないと思う。
 結局この作品の見所はアリスに尽きると思う。吶喊少尉からの成長ぶり、剣技、ほのかな色気。他にいろいろあるのだろうが私が振り返ると他のキャラよりはアリスの大きさのみが想起される。かといって内面に踏み込むということがほとんどなく、外側から眺めていろいろ妄想するだけではあるが、自分にとってはむしろその方が望ましかった。モノローグで葛藤シーンをされてもウソくさいばかりだろうし。構成に改善の余地が見られると素人ながら思うのだが、自分的には誤差範囲かな。原作はまだ続いているようだが、秘密結社との対決に展開が見られないと次期は難しいだろう…というかもう次は無いと思ってしまうのだが。おもろ。