落語天女おゆい 第11話「最後の戦い 失われる命」

 うーん、思わせぶりなタイトルはやめれって。
 言霊をテーマに展開されているのはよかったですな。純化した善悪論もまぁまぁ。もしかすると唯が最終回で本当の落語を使った攻撃を見せてくれるのかもしれませんが、結局今までずっと落語モチーフの描写は他のキャラの担当でしたね。右京も退場したようだし、キャラをこれだけばさばさ手荒に扱って漫画版とのリンクは考えなくていいのか?。
 来週で最終回なんですが、期待したほどの物語は展開されなかったものの、見れなくもなかったかなという方向に落ち着きつゝあります。構想は壮大だったんだけど、実装の段階でかなりの取りこぼしがあった模様。漫画版も終わってしまうらしいのだが、非常にもったいない。自分としては源内のからくり&恋愛話はやっぱり要らなかったかなと思います。
 落語天女おゆい

そんな唯たちと共に戦うのが、落語界では神様と言われる三遊亭圓朝であり、平賀源内、土方歳三といった実在の人物たち。
また戦いだけではなく、長屋に住む人たちとの交流から様々なことを学んでいく。
現代とは違った価値観の社会に触れて人間として大きく成長していく唯たち。

そんな時、江戸を守っていた結界が魔の手によって破られようとしていた。
唯が使える最大の武器は言葉。
人々に希望を与える言葉の力で敵に立ち向かっていく!

これらに期待していたのに、ほとんど描けていなかったような気が。妙のキャラクター紹介の、

唯のクラスメイト。
性格は少し暗め、クラスでも存在感が薄く、クラスの人気者の唯とは正反対。
したがって、太陽のような唯に劣等感を持っている。
議員の父や、父のまわりの人間を目にして、幼い頃から人間の裏表を見てしまった。
唯のストレートさにも何か裏があるのではないかと疑っている。
勉強が出来ることが、唯一の彼女の拠り所。自己防衛本能が強く、他人になかなか心を開けない。
一方で、他人に愛されたい、もっと自分を見て欲しいと思っている。
江戸時代では江戸の人たちの人情に触れ、ご隠居さんに説教され、人間として成熟していく。

も、どうなったんだ?。たぶん落語で期待される人情話より恋愛話のほうが効果があるって判断がどこかでなされたんだろうけど、どうも一通り振り返ってみてもそれが成功したようには思えないんだよね。未練がましいんだけど、落語と結びつけることが出来る企画があがるなんてめったにないと思うので、つくづくもったいない。