ガンパレード・オーケストラ 第22話「南の島の千寿」

 うーん、戦闘シーンっていらなくね?。
 というわけで、これが軍隊物であるというのをどっかに置き忘れてきたような展開ですね。白の章とか緑の章と比べて出来が段違いにイイ。
 構成としては永野万翼長と石塚委員長の進展と船長・千寿の詳細説明、みずほの成長を、人と人とのつながりを軸にうまく組み合わせておりました。みずほが今までの経緯で自然に溶け込んでおり、今回はむしろ人を助けようとする側に立っているのもうまい。船長やみずほだけでなく、人に助けられるという連鎖も心を打つし、子供が周囲に守られて育っているという構成もよくできています。野外映写会か〜。小学生のとき行った記憶はあるんだけど、日が暮れた体育館横のイメージしか覚えていないな〜。何を見たのか、どんなジャンルのものだったのかさえ思い出せないんだけど。
 作画がいいといってしまうのはあまりに単純なんだけど、教官の落ち様とか、永野がバイクに横切られてびっくり、がみずほは安全確認をしてちゃんと避けている描写も細かくて唸らされます。世界旅行の背景も色数を効果的に使って写実的に描いているし、蝶のとまるハイビスカスも南国イメージが喚起されて良い。ポイントを押さえた描写が玄人受けしそうですな。
 間延びしてもいいからこの青の章だけをやってくれていても良かったのに。