無印なのは その2なのかな

 休日に未視聴のアニメを消化してしまうと、月曜日はかなり手すき状態になるのでさびしいやらほっとするやら。無印なのはについてメモでもしておきますか。
 というわけで第2話を今一度視聴。流し見程度と思っていたのが結局全部視聴することに。まぁこれでもかという具合に性善説なのですが、日常がギスギスしているだけに自分にとってはあきれるほど美しかったりします。どうなんだろう、こんなことはありもしないと思っていても切望してしまうって奴ですか。普段がギスギスしているのにアニメまでギスギスしているのを見てさらに落ち込むことも無いやぐらいには考えております。長くなりました。
 私の注目するポイントは三つ。一つは前回も述べた、ジュエルシードは欲望充足の為の権力などのメタであるということ。物語中にも説明がありました。そしてユーノ君の台詞「封印すべきは忌まわしき器」でしょうか。罪を憎んで人を憎まずですか。この台詞はあきれるほどキレイ事でしょうね。
 もう一つは名前に対するこだわりでしょうか。これはあとからフェイトとのかかわりでも出てきますが、絆の象徴として扱われているっぽい。
 最後は誓約でしょうか。もともと誓約は日本ではなじみが無いのでわかりにくいのですが、たぶん西洋ではかなり重要な役割を果たしているようです。旧来の日本のように生来の土地でほとんど暮らすのであれば構成員の素性はわかっており、わざわざ言葉で確認しなくてもわかりあえる部分が大きいと思われます。しかし人の往来が激しいところでは習慣を異にする人がさまざまな思惑で約束を交わすため、はっきりと言葉にして確認しておかなければ問題が多いというのは、最近の日本でも感じることであります。仰々しいまでに儀式的な形式をとり、内容を宣誓者に発言させるのですが、強制されたのではなく自分からお願いするのだから約束を絶対に守るという意味合いを持ち、信用を高める上で非常に重要な役割を果たしていたと思われるのです。
 この物語では特に強大な力を有するレイジングハートですが、自分の力を悪用されないために起動の前にいちいち誓約を行わせているものと思われます。しかし前回は必要だったのに今回は緊急だったせいもあるのか誓約無しで発動しました。すなわちそれはわざわざ宣誓させなくても自分の欲望の為に魔法の力を使うことはないとレイジングハートがなのはを認めたからですよ。だから物語の最高潮にわざわざこの場面がセッティングされている訳で、戦いの描写なんてどうでもいいのですよ。レイジングハートがなのはを信用するに至った根拠もはっきり示されています。レイジングハートを通じてのユーノとなのはの会話がそれです。だからA'sでベルカ式カートリッジシステムをお願いしたり、ボロボロになっても結界を破るために自分を使えといったのも、無印以来の信頼関係の描写あってのことで、それがまた私の心をうつのですよ。
 うーん。第1話と第2話で多量に駄文が生成されましたが、実はこれ以降勢いは衰えないまでも薄まってはいきます。結末なんてどっかで見たような話なので、あらすじは私にとってはむしろどうでもよくなってくるのですよ。