人間不信#8

 アイドルちゃんのお話。前回までのカジノ騒動の話の続きにもなってたんだけど、前回の次号予告のタイトルからこの話を予想するのはちょっとムリ…というか、こういう展開になるとは思わんかった。いやまぁストーリーとしてはありきたりだし複雑性もあんまないんだけど、ちゃんと人間とは何かを描けてた…という部分はいつも通り。
 しかしなんだろうな?、自分こういうサブカル作品で世界設定がJRPG的なのにはホトホト閉口していながら、結局見てる作品の大半がその自分が毛嫌いしてるJRPG的世界観なのだけど、今回の話を視聴してJRPG的世界観にアイドル要素というのにグロテスクさを感じながらも思ったのは、これって結局日本人が日本の歴史を失ったということなのかねという気がしてきた。なろうの異世界なんかでもそうなんだけど、ここではない別の世界でありながら、結局描かれているのは日本の現実社会をモデルとしたものだったり、現実社会のトレースであるところのポジフィルムだったりネガフィルムだったりするんだけど、頑なに現実社会そのものを舞台にしてる作品は少ない。現実社会の担当はむしろ三次ドラマで、アニメの担当はおとぎ話なんだからそのへんはわかるんだけども、結局のところ現実社会を舞台にするにはキャラを暴れさせられないし、リアリティを突き詰めすぎると生々しすぎるという問題もありそう。なので、日本ではあるけどここではない別のどこかというそういう都合の良い舞台を我々は失ってるんじゃないかというそういう気がしてきたのだ。これが西洋なら西洋ファンタジー世界をモデルにするのはわかるんだけども、日本が日本の昔話も、そして三次ドラマの世界でも時代劇というジャンル自体も喪ってしまい、日本人のルーツの延長線上にあるはずのそれらがいきなり消失したというそういう断絶の時期に自分たちは生きてるんだなという感じ。
 まぁ正確に言うと、失ってるというより我々は積極的に自分たちの歴史を捨てているとでも言った方が良いのだが、この話はまた別の機会に。

とんでもスキル#7

 魔物のなわばりを抜けるの巻。ホント、個人的には事件の類はどーでもいい感じ。料理自体も肉の素材が魔物という設定なだけで、全部現実の素材の名前を変えてるだけwwwみたいな感じやし、そのへん異世界食堂と何ら変わりが無いような気はする。
 なんやろ?、デカワンコやスライムがメシをウマいウマいと喰い、それをなんとはなしに喜んでる主人公のほっこり具合がいやに和むのよ。こういうどっか家庭で味わえる幸せ描写が今までの食い物作品にはみられなかったこの作品ならではの特色のように思える。

氷属性男子#8

 スキーに行って、そこで主人公の妹がついに登場の巻。やっぱ不思議な感じ。他にもまだ#1にすら手をつけてない作品があるんだけど、そっちに取り掛かるよりこっちを視聴してしまうんだよな。相変わらずいちゃいちゃシーンばっかだし、自分も嫉妬や羨望で渦巻いてもよさそうなもんだけどそういう気持ちはあんまりない。ただ、仕事描写が少ないのは気になる感じかなー。ARIAでは散々視聴者にオマエ達仕事しろ見たいなことを言われてたな…と思い出すんだけども、こちらはいちおう仕事は仕事でそれなりにしっかりしてるけど、その描写をしてないだけというのはわかるんで、ケチをつけるつもりもないんだけど、ただねー。この作品の舞台が職場と自宅と遊び場の三つぐらいを順繰りに回していて、キャラ達の一番の接点が職場だから、もうちょっとその部分にフォーカスをあててもいいんジャネ?という程度なのだけども。