利便#5

 紅一点の担当回。というか、半陰半陽らしい。彼女が元居た大道芸人が道を踏み外してたので処理というお話だが、どこかしら切ない愛の形にも見え、倒錯はしていても単純な勧善懲悪にはなってなかった。スラムに住むのが幸せなのかそれとも厳しい職場でもカネを稼いで生きるのがよいのかとか、これもそんな感じ。


テクノロイド#5

 地域猫とのかかわりの話。外形的には猫がほぼ老衰に近い形で死ぬことに関わって、アンドロイドが感情を獲得するという話なのだけども、これ、ネコではなくて終末医療みたいな話だよね。対象を人間にしちゃうと生々しくなるし、ゲストキャラとして人間を登場させると、導入に苦労するし話が重くなりすぎるからネコにしてるだけで。メガネ君の担当回という形にしてるけど、これも話を単純化するためにアンドロイドは単純に感情を切り分けてるという設定にしてるだけで、人間だったら複雑に入り組む要素を単純な二項対立にするためのギミック。なので、話が薄っぺらく見えるのは狙ってそうしてるだけで、割と構造を単純化してわかりやすくするための手法だと考えると、いろんなものが整理されて考えやすくなってるという意味ではよくできてるという評価。
 まぁ地域猫とあの警官ロボが言ってたのがちょっとビックリで、この物語世界はおそらく徹底的な管理社会だから野良猫が処分もされずに地域猫と認識されて生存が許されてるのは高度な判断がなされてると考えるべきで、何気ないセリフというか、スルーの仕方なんだけど、割とこのへんもよく考えられてるよなーと感心してた次第。
 さすがにステージ動画は今回はなかったという。