D4DJWMix/D4DJ2#1

 D4DJの続編。DMのほうは脚本が雑破業でなかったせいか、何をしたいストーリーなのかはわかるんだけども、2に至る間持たせとユニット紹介程度で、話単体でなにか面白いものはあんまりなかった感じ。
 2のほうは、おそらくユニット総出でストーリーを組むというスタイルだと思うが、地元の商工会の依頼で月に一回ステージを行うという形にしてそれぞれのユニットの見どころを紹介していこうという試みのように見える。1が一つのユニットに焦点を当てて、DJとは何か、クラブ文化とは何かを提示していたように思うのだが、2ではそういうユニット同士が組み合わさることによって生まれる複合反応的何かを見せたいのかな…という予感。DMのほうでは会員制クラブ専属のユニットと、他のユニットとのコラボステージを描写していたのだが、会員制だということはその世界観にあった観客を囲い込みしてるのだろうし、そういうタコツボ的商売を打破するという意味で他のユニットとの合同ステージをやらせたのだろうけど、DMではいちおう成功という体裁を取りながらも、その結論自体ははっきり言語化されてなかったから、2でいろいろな組み合わせを提示して視聴者に面白みをわかってもらうとかそんなのだろうか。
 DJという括りにすることの意味がイマイチ良く理解できていないというか、既存曲をDJがアレンジして提供することが本義かと思いきや、別に新曲も取り入れているわけで、同じ楽曲を観客に提供するんだったら、そこに一般アーティストがライブ活動をするのと、DJユニットがクラブ活動をする事にどんな違いがあるのかどうにも掴み切れないところがあったのだけども、こういう話だと一般アーティストはオープンなもの、DJ活動はクラブを本拠地とするインナーサークル的な何かなんだろうか。クラブを本拠地としてるからには地域密着型であって、そのへん2期のテーマの一つである、地元の若者による地域おこしにもそれなりに説得性が出てきそうな感じではある。どちらかがはっきりとその方向性で偏るってわけでもないんだろうけど、一般アーティストのライブはどちらかというと音楽自体にポイントが置かれていて、クラブ活動はどちらかというと楽しい時間を提供することがメインだという印象は受けるので、両者の距離が詰まってるほうが地域の住民同士を繋げていく効果がデカいとかそんなのかねぇ。