ヴェルメイユ#5

 おねーさんが変身する(させられてしまう)話。うーん、なんか話が落ち着かんなといった印象。高慢ちきなあのちんちくりん金髪先輩が早くもザコ扱いとかいくらなんでも早すぎるだろう。他の物語でさんざんトラブルシュートは外部から持ち込まれるものという展開を見てきたので、なんか学園の治安維持に主人公が邁進してしまうのがどうにも。まぁ主人公の成長度が違うのではあるが、失格紋とか村人Aが、籍を学校に置きながらも活躍の場は学園だけというより全世界対象みたいな感じだったので、それらと比べるとスケール感は小さい。ましてや主人公の夢というか目的は上位の資格を取ることであって、なんつーか、出世を目指すって感じで、失格紋だとか村人Aは、世俗の地位になんて興味ありませんだったからなぁ。まぁどっちが現代的かといったら、搾取のしやすい資格を取って好き放題したり、税金で有権者を買収してやはり国会議員の資格を取って税金泥棒し放題の現代日本ずっぽしなのは、そりゃ資格を取る方でしょってなもんだけど、どうなんだろうね。学校内が無法地帯なのも、なんかモンペ以降どころか校内暴力あたりからの伝統みたいな構造で、生徒たちが持っている魔法というのも未成年だから何やっても許されると勘違いしてる一部の生徒の無茶な行動のメタファーみたいになっていて、表面上は萌えアニメにいかにもありそうなファンタジー設定ながら、一皮むけば案外荒んだ環境を描いてるのかねぇとちょっと今回気になったというか。
 なんやろ?、難しいところで、OP映像見る限り、おねーさんの過去話が本番なのであって、それを中心に話を組み立てているっぽいから、それまでのエピソードの構成がどうしてもその尺の無さで、上記の通りなんか落ち着かないという感じになってしまってると思うんで、原作読んだらもしかすると印象はずっと違うのかもしれんねぇ。ヒトとしての器の大きさなんかも一つのテーマだと思うんだけど、それを視聴者に実感させるためには、やはりあまりにも尺が無さすぎるというか。

食草老龙被冠以恶龙之名#1

 元はなろうの「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~」なのだが、なぜかビリビリがアニメ化したという作品。既に日本では商業化もコミカライズもされているのだが、日本のアニメ企画ではなく中国が拾ったというのがなんか不思議。シナリオの中身が日本人が作ってるのだから、あちらの風俗や習俗が反映されてるわけでもないだろうし、あえてここで視聴した感想を書く意味もあまり見当たらないので、とりあえずこんなこともあったよという報告程度で。