式守さん#12

 デート本番の巻。なんか行った遊園地がネズミーランドとどっかの国を模したテーマパークのあいのこみたいなところで、生徒らしく初々しい時間の過ごし方だった。中身は大してオリジナリティがあるようにも見えなかったのだけども、穏やかな雰囲気を示すことが目的だろうからそのへんはまぁ。
 うーん、なんか不思議な感じやな。こう終わってみても結局最後までストレスを感じることがなかった。恋愛ものとしてはオーソドックスで、リア充とまではいわないものの、美男美女がイチャイチャするのをひたすら眺めさせられているのに、そんなに嫌悪感がなかった。まぁ主人公は美男とはいえ、不運属性といい割と弱者臭がするし、ヒロインはサイゼで喜ぶ彼女…みたいな感じで、つきあうにもお気持ちを押し付けるんじゃなくて安上がりっぽいのが好感度が高いといったところか。二人の付き合いの不器用さはありながら、恥ずかしげもなく褒め台詞を連発するところとかちょっとハードル高めではあるが、貧乏人でもこの程度の付き合い方はできるだろうよみたいな提示で、その手の届きそうな感覚に浸れるってところが魅力なのかも。まぁその手が届きそうでありながら絶対届かないあたり罪深いよなと思わなくもない。
 というわけで、構造が単調ながら途中飽きなかったと言えばうそになるのではあるが、こうやってつなげて視聴してみてもそうおかしくもないし、雰囲気も良く表現できていたと思う。連載化でいろんなものを込めてるのだと思うけど、あんまり行間を読む作業をしようと思うほどでもなかったかなというのが正直なところ。思ったより悪くはなかったかな。