パリピ孔明#6

 ラッパーを調略完了の巻。うーん、なんか結果ありきだなぁ。個人的には思い出の歌をどうやって知ったのかの詳細が知りたいところだが、まぁあの程度で十分だとは言える。ラッパーの、人前に立ちたくはないがリリックをいつもメモしてラップ自体はやりたそうな未練タラタラなのは描写されていたから、落ち着くべきところに落ち着いたって感じで、意外性も何もあったもんじゃない。今回は学校外に生きがいというか居場所を見つけるってあたりがキモだったように思うが、やっぱラップバトルにどうしても重心がいっちゃうのは仕方がないかも。

しゃちされたい#5

 こいのぼり&弁当を届けに行くの巻。いちおうこどもの日は国民の祝日なのでその日も出勤なのが泣ける。弁当も、蝶に惑わさせるのは擾乱としても、心配なら最初っから化け猫がつけてくべきだし、主人公が本当の母親なら、ょぅι゛ょ精霊を探しに行ってその分仕事を後回しにして手を煩わさせてしまってるので、内心イライラしててもおかしくない。本当の母娘じゃないから、その分帰宅時間が遅い方にずれ込んでいてもかまわないし、普段いろいろ気を遣ってもらって主人公が贈与を受けてる形だから、こういう結論になるのは納得だけど、その辺の機微を描かずに単なるいい話で終わらせるのは罪だよなとは思う。
 あと、やっぱりょぅι゛ょ達が見える人と見えない人の基準がわからん。

骸骨騎士#5

 エルフ誘拐の件の解決と、王国の内情描写。鎧の中身を明かす部分はこちらも緊張したんだけど、よく考えてみたら男女の関係になれるかどうかで見かけを気にするならともかく、エルフにとって恋愛感情が無ければ外見関係なく大恩人なのは間違いないので、ちょっとしたミスリードだよなぁと気づいた次第。今回は尺が余ってたようだし、お遊び要素も気合が入っていてまぁこんなもんかといった感じ。

ヒロたる#5

 アイドルがふとしたきっかけで主人公の事情を察して彼女のためにステージをアレンジする話。ナニコレ?。全力で直球勝負して視聴者のハートを打ち抜くスタイル。今回の話はアイドル自身がいちファンの事情に直接接してそのファンのために何かした…という形になってるんだけど、そうじゃなくて、これ、ファンがアイドルの活動のどの部分に惹かれているのかが象徴的に語られてる。まぁターゲット層以外のリア充たちにとっては、別に自分の生活が充実していればアイドルにうつつを抜かす必要なんてなくて、もちろん魅力的な異性に惹かれるって部分はあるんだろうけど、基本なにか問題を抱えている人がふとしたきっかけでアイドルの発するメッセージに自分の苦境を重ね合わせ、まるでアイドル自身が自分のために応援してくれてると「錯覚」するからこそ、人気を獲得することができるのであって、まぁ言葉は悪いが、「人の心のスキマに忍び込む」職業といえる。今まで自分もアイドルをモチーフとしたアニメとかさんざん見てきているんだけど、そのへん直球勝負してきてる作品はあんまりなかったというか、アイドルが少女である作品が多かったせいか、やたらキラキラしてるけど、アイドルがファンの立ち位置にまで下りてくるというものはあんまり記憶がない。それがこの作品では上記の通り直球勝負してくるのだからちょっとどころかかなり驚いた。
 割と序盤のクライマックスになってる感じで、ちょっとした最終回にもなってるのだが、これでアイドルが主人公をファンとして獲得するという初期のミッションも達成してる。事務所社長が、アイドルたちが嫌がってるのに「普通の」学校に通わせてる理由もはっきりわかるようになってるし、いろんな伏線が結構回収されてるねぇ。それにしても嫌われヒロインとか、ホントタイトル詐欺なのだが、俺好きのように、序盤だけしか見どころがなく、それを終えたら臆面もないハーレム展開&タイトル詐欺になってたのを思い出してしまうので、これもそうならないとよいが…という。
 そういや割と思わせぶりに繰り返しているのだけども、あのアイドル本人だけでなく社長やマネジャーにまで気を遣ってファンレターを送ってきてる熱心なファン、アレ主人公のクラスメートのメガネちゃんだよね…。ゴスロリ衣装で今回登場してたモブがいたけどアレも本人なのではとか思ってる。

おにぱん#1~4

 鬼っ娘三人をメインとした変身少女モノ。おはスタ内のショートアニメだが、5話分まとめた編集版を見てる。それでも1話15分しかない。
 鬼と人間が共存する社会で、さらなる融和のために中二の鬼娘が人間社会で奮闘する話で、そういう構造だとロボコンに近い。三人は変身するが、能力は魔法などで嵩上げされないので、基本昔の魔法少女アニメにも近い。ドタバタコメディだし、おはスタやから子供がターゲット層なのは間違いないが、とはいえメインキャラが中二で年齢層が思春期寄りで、#3は商店街を盛り上げる地域おこしがテーマだったから、子供だけを見据えた作品作りではないっぽい。
 コメディ部分は陳腐でまぁ子供向けだよな…とは思うのだが、やはりどこかしらホロっと来るところや、ところどころアクセントをつけたセリフだとか、いろいろテーマに関して考えさせられる作りなので結構好み。
 ちなみに変身のためには鬼のパンツを履かねばならず、それを恥ずかしそうに履くシーンがなんとも淫靡な感じである。とはいえ、別に服を脱いでからパンツを履くわけではないし、変身はその一段後に控えてるのでエロいとかそういうわけではない。

 なんで三人が選ばれたのかは、ダーツでというシーンがあって、厳密に突き詰めるとダーツの的になる候補者だって選別後ということも考えられるのだが、そうではなく、無作為に選んだってことをギャグ交じりに表現したということだと思うので、普通人間界に派遣されるとなれば、例えば他のアニメにありがちな、家柄が良いだとか、なにか競争みたいな選考があって優秀な人材を派遣するという「特別な人間」たち…というのを排除してるというのが透けて見えるから、極めてメッセージ性が強い作品と思って間違いないと思う。