処刑少女#2・3

 くだんの少女を殺そうとして殺せず、本拠地に送って強制的に殺そうとするミッションが始まるの巻。いちおう国王が異端審問にかけられるというエクスキューズがあり、物語を成立させるためにはそれで十分なんだけど、個人的には異世界人は問答無用で殺すのに、自世界人は躊躇するんだなという差別構造が見られてやはり萎える。異世界人が世界を滅ぼすほどの力があり、自世界人にはそれがないからだろうが、その自世界人こそが世界を滅ぼす異世界人を召喚してる張本人なんだから、そいつを断たなきゃ根源から解決できないでしょという。そんなの積極的に「秘書がやったこと」の政治屋ムーブを認めてるってことで、そりゃなにか?、召喚する悪人を残しておかなくちゃ処刑人の仕事がなくなるから意図的に見逃してるってこと?。こういうのは召喚の秘術ごと封印ってのが物語上のセオリーだと思うんだが…。
 まだまだ様子見段階だけど、キャラが立ってる、動画に精が出てるぐらいで、設定とかもどっかで見たような話だなーというのが現段階での評価。お涙頂戴の兆候は見えてるけど…それが本質なのかな…。

しゃちされたい#2

 ょぅι゛ょ精霊、社畜さんをついに立ち去らせることに成功するの巻。あといろいろ。うーん、結局このょぅι゛ょって、要するに「子育てしなくてもよい子供」なんだろうなーと考えると、子供は欲しいが子育てしたくない層にとっての都合の良い存在なんだろうという感じ。残業上等!って会社に所属して、それで尚結婚して子供を作って、いくら配偶者と一緒に子育てしてても、子供というのは理不尽にむずかるものだし、子育てにかけるための時間がそもそも物理的になかったら邪魔でしかないだろう。それが手間もかからず、仕事に対する理解も思い遣りもあって…なんてそりゃぁもうってな感じ。
 ょぅι゛ょの生前の過去話もあってこれもまたなんかもうって感じ。大正時代のような雰囲気だが、あの当時女で都市部で働くといったら限られてるし、オフィスワークのようなものであったとしたら、それは女子教育に対する理解が少なかった時代それに就けていたとしたら上流階級でも理解のある家庭の可能性が高いので、あーといった感じ。しかもおそらくあのょぅι゛ょょぅι゛ょ時代に死んだんだろうしでそのへんどういう話にしてくるんだろう。
 しかし、これは刺さる層にはグッと刺さる感じだなぁ。人間確かに精神的に充実してればがんばれるものだけど、物理的に蓄積した疲労は本人が意識してなくてもその人を蝕むので、寿命が短くなるなどのツケ払いという形で後々現れる。会社の経営が変わらなければ基本的には残業は無くならないし、そうなればょぅι゛ょのようなものがいたとしても構造的には社員は使い捨てられるというところから逃げられない。自分主人公は一人で残っているから、仕事ができない人なんかなと思っており、スキルがつくと早めに帰れるのかと思っていたら、お人よしで他人の仕事も引き受けていたっぽいことがわかってちょっと複雑な心境。いちおういい人が報われるという形になっていて、前回この作品に抱いていたちょっとギスギスした感情もチョットは和らいできたといった感じ。

スパファ#1・2

 原作未読。どうやら関係性がテーマらしい。時代背景はおそらく’60年代の東西冷戦華やかなりし頃のようで、キャラのセリフはところどころ最近の流行が混ぜられてるとかそんなの。なんかエクスキューズがあったのだが、国家間の諜報活動にフリーのスパイが入り込む余地はなくって、ヨメも子供も普通国が用意するもの…ではあるのだが、これ#1を視聴した段階でスパイがどうのという要素はメインテーマではなく味付けの役割とわかるので、このへんは仕事が忙しくて子供にかまけてられない現代の親世代向けに、子供が関わらない仕事ぐらいの意味付けなんだと思う。
 正直屈託なく楽しめる作品だと思った。ジャンプ系の漫画は読者優先という社風だから、なるほど一般受けするのはよーくわかるんだけど底が浅いな…という作品と、さすが読者の審美眼に耐えるだけのクォリティがあると感心する作品とに緩やかにわかれていると思うのだが、最近のジャンプはそこそこクォリティを上げてる感じだし、フツーにいい作品なのでは?と期待してる。あと分割2クールらしい。呪術廻戦の二の轍を踏まないことを祈る。

タラの芽あれこれ。

 最近メシの話題をしてないが、まぁフツーにめんどくさい。ただ、春になって山菜が出回るようになり、昨年まででちょっと気になっていたのがタラの芽。割と伸び切ったものが店先に並ぶことが多くて、味や歯ごたえはそこそこ楽しめるのだけども、なんかこれは違うという感じがしていつかは若芽の部分を入手しようと思ってた。
 それで今年はそれを購入。今のところ二度ほど買い、最初は1パック300円してこれはタケーと思っていたのだが、買っておかないと次いつ入手できるかわからんと涙を呑んで購入。もう一度は1パック150円だった。
 最初はタラの芽スパだったのだが、あるはずの苦みがそんなにない。丁度肉成分がなくてタラの芽が具オンリーの物を作ったのだがあんまり味わいがなかった。その次は天ぷら。なんかこの季節なのに太刀魚がやすくて、小ぶりのが四本250円だったから、ざっくり大名おろしにして天ぷらにしてみると、これがうまいのなんの。太刀魚といえば個人的には塩焼きが定番なのだが焼き加減が難しく、どうしてもパサパサの食感になる。それが油で揚げると、柔らかくて鍋から上げるときに崩れるのではあるが、食感がちょっと蕩けるぐらいのもので、こんなにうまかったのかと驚いた。その太刀魚の天ぷらの時に一緒に揚げてみたのだが、最初は失敗。太刀魚と一緒に揚げたのだが同じ時間で構わないだろうとしばらく目を離していたら見事に真っ黒になった。
 タラの芽を150円で買いなおしたときにも、太刀魚と一緒に購入したので、また太刀魚は天ぷらにしたのだが、うっかりして太刀魚を揚げた直後天ぷらの衣の素を洗って捨ててしまいどうしようかと思案。結局素揚げにしてみたのだが、今度ばかりは目を離さずに調理してみた。これ、本当にスグ火が通るらしく、一分以内に油から引き上げる必要があるっぽい。ただ、食ってみたけど、味わいは微妙。やはり評判の苦みやエグみはほとんど感じられず、これが山菜だと思わせる味わいはどこ?みたいな感じ。もしかすると天ぷらにする際は、トウが立ち、伸び切ったタラの芽がいいのかもしれない。