電池少女#9

 敵同士がアキバで身分を隠して何とはなしに語り合う話。なのだが、結局オタク文化とは何の関係もなさそうなラーメン屋の親父の雰囲気がすべてをもっていった感じ。生き様だとかそういう話をぼんやりしていて、これもオタク文化から中立の立場というか、賛意を示してるわけでもけなしてるわけでもない。敵同士とはいえ双方仕事に潤いがないという話をしていて、あー結局オタク文化の位置づけの話なのかなと思ったという。
 ’70年代や、’80年代のオタクといえば、こうもっとなんというかキワモノというかエキセントリックなものであって、世間からはええオトナが何やってんだという位置づけだったと思うが、今やカジュアル化したというか、オタク文化とはカネを払って所有することにもなり、特別深い造詣が必要なものでもなくなってしまっていて、それがどうしたといわれたらそれまでだが、これと並行して起きていたのが仕事観の変質という点。昔は意識してるしてない関係なく、仕事をすることが社会を成立させる個々人の営みだったわけで、だからこそ社会の一員になるという言われ方をしてたし、社会人とはそういう意味だったわけだ。ところが、今回彼ら二人が仕事に関して特に社会の一員であるということを意識しているとはとても思えないし、夢もキボーもあるようには見えない。オタク文化の勃興期はまだこういう仕事につきたいと、社会人がなるべき姿として機能していたが、あの頃から仕事が、社会的役割というものから、徐々に略奪しあう構造に変わってきたのだと思う。子供向けアニメだとかドラマというのはありうべき大人を描いていたし、そういう大人に憧れるという側面は大きかった。ところが、今となっては結構明らかになってると思うが、これだけ世の中カネカネとなってくると、もうちょっとばかし目端の利く子供であっても、高給取りというのは要するに略奪の結果だということがもうわかってしまっていて、いわゆる子供に対する大人のモデルというものが崩壊してしまってる。なので大人の作り手としては職業人をもう夢のあるものとして描くことができないし、だからといって夢のある話を描かなくてはいけないから、それは現実からかけ離れた夢想主義を描くしかなくなってしまう。
 子供の頃に思い描いていた大人像というのは、昔はもちろん楽しいこともしんどいこともあるのだが、子供のうちはわからなかったことでいざ大人になってみると理解も出来、で総体として大人が社会上果たしている役割は子供の頃に思い描いてきたのとそんなに変わりはなくって、だから大人が子供に語る大人像と、子供が大人になった時に知る現実とは割とシームレスにつながっていたのが、今は乖離の度が酷くなってしまってる感じ。羽振りの良い大人がカッコよく見えるからといってそれに憧れていると、実際そういう大人がやってることは人を騙くらかして富を奪ってることなわけで、その見かけと現実との差に驚くわけだ。で、そのまま夢や理想を現実に即することなく追い求めればそれは夢想主義者となり、夢や希望を捨て現実のカネ儲けに邁進すればそこにはこの物語でも双方描かれてる権力勾配を生じることになる。そういう構造を直視もしないし、改善もしようとしないで、で、現実から精神的に逃避する手段としてのオタク文化を排斥しようとすれば、ハイ、キチフェミの出来上がりってなわけで、もしかしてその辺が言いたいことなんかなぁとぼんやり考えていたというか。


茶碗が来た。

 先日も書いた通り、もともとはある茶碗が目に入ってちょっと飯茶碗にそこそこカネを出してみるかというのがきっかけ。それが何かというと、曜変天目茶碗。もちろん本物は国宝なんで、それに近い色合いのが安く手に入らんかなという感じなのだが、

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 蟻特急に再現しようとしたアイテムがあるのだ。ただ値段を見てわかる通り、ちょっとこれは手が出ない値段。ちょっと曜変っぽいものが出ただけで、やれ一万や十万もする。しかも微妙。日本人でも取り組んでる人が居て、その人のは20万ほどしてるようだから、結構難しい感じ。
 で、結局曜変はなくても色合いが似てる天目茶碗を見繕って買った。
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 色合い自体はこんなものかといった感じだが、さて、実際に手に取って確認してみると飯茶碗にしては小さい。おそらく一合は入らないと思う。酒の一合なら余裕だと思うが、まぁちょっと普段飯を食う量からするとこれでは個人的にNGなかんじ。これでも一番大きな奴を買ったつもりなんだが…。上記値段の高い茶碗は、実は自分が勝ったのよりもっと小さくて、外径が9㎝ほどしかない。なので、値段の高さは言うに及ばず、用途からしても小さすぎて購入対象からは外れてた。
 ちなみに、さっそく茶碗として使ってみたが、喫茶用としては申し分ない感じ。


艦これ、小規模イベントE3-3クリア。

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 サンマイベから結構放置気味だったのだが先週あたりから本格的に、先週末から結構本腰入れて攻略してた。E2はそこそこめんどい感じで、E3がメインだとは思うが、小規模の割に結構手ごたえはあった。

  • E3-1 ひさしぶりにぜかましコピーではなかった。日向/サラ/鬼怒/フレ/満潮/響で、サラは夜攻。まぁこれも他人の編成を見かけて引っ張ってきたのだが、最初はサラに夜攻装備をさせてなくって、途中で夜攻装備に切り替えたら、S勝利鉄板ぐらいになった。昼のうちに敵の随伴が壊滅するから、夜攻サラが生き残っていたらまず撃沈は安定って感じ。
  • E3-2 これはぜかましコピー。ただ、赤城→インピ、矢矧→阿武隈に変えた。あとラストは隼鷹の攻爆戦戦を攻戦戦戦に変えて制空をちょっとばかしあげた。削りは大破撤退無し、4/5で旗艦撃沈。ラストは楽できるかと思ったら、まさかの長門特殊攻撃三出撃連続発動せずの巻。タッチが発動してれば随伴二隻は沈んでたから、夜戦でそいつらに食われたCI攻撃が旗艦に追加されてたら確実に撃沈してたほどのHP残量。削りの時は不発なんて一度もなかったのに、なんでラストになって不発が連発するのか。
  • E3-3 これもぜかましコピー。ただ、ラストは朧→よつ。これはストレートだった。おそらく装甲破砕効果を発動させなくてもクリアできたと思うが、いちおうラストはよつを加えるため万全を期した。ちなみによつ、ボスマスでは先制爆雷攻撃は痛恨のmiss&敵の先制で中破、からの砲撃戦で大破と全然いいトコなかった。それでもクリア画面はよつが大アップ。

 正直普段のイベントはこのぐらいの規模と難易度でいいとは思う。お勤め人でも休日しっかり休める人と休暇時期がかきいれ時の人とを同時に期日内に収めて、それなりに戦力が充実してたらクリアが可能なレベルがこの程度なんじゃないかと。