現国アニメ#7

 この世界の魔法の説明と、交易都市の計画。うーん、今回ばかりは安直と思ってしまった。魔法についてはJRPGによくある設定を借りてきただけだろうし、今更ここでツッコんでも仕方がないのだが、西洋ファンタジーでの魔法は、基本的に白魔術と黒魔術しかなくって、白魔術の源泉は基本的には神由来のもの。いわゆるキリストの奇跡と似たようなものなので、それは人を救済するとか幸福にするだのそういう方向性が与えられており、では黒魔術のほうはそれに対置する形で人を傷つけたりするような方向性になってる。本当にそうかどうかは別にして白魔術が神由来なら、黒のほうは悪魔だとかそんな感じ。なので火属性って何?ということになる。それらは基本的には四大元素あたりが由来なのだろうが、今でいう元素、もしくは原子であって、白魔術や黒魔術が宗教的側面なら、これらはむしろ自然科学分野なのであってそんなのをごちゃまぜにしたらいかんだろ…となるわけだが、だから安直というワケ。おそらく原作者もそれはわかった上で、ラノベの読者層なんだからJRPGに親和性が高いと思われる設定を持ってきたというだけなんだろうけど、なんともなぁ。
 都市建設もうーんといったところ。あれだけ異種族が居て、商品作物を換金目的でスグ栽培するようなところなのだから、もう交易は発達していると考えるべきで、なら交易ルートはそれなりに開拓されてるハズ。なんのかんのいってそのルートを開拓すれば得られるコストが建設コストより上回るのなら、儲かるよう楽ができるよう発達するものなので、普通なら主人公がわざわざ検討しなくてもある程度試行錯誤がなされてそれなりに判断がされてるハズ。大航海時代、誰も実際に行って確かめたこともない「地球は丸い」という胡散臭い学説を根拠に、「もしかして大西洋を西に進んでいったら地球をぐるっと回ってインドに辿り着けるんじゃね?」とコロンブスを差し向けた人類の欲深さをナメてはいけない。
 ただ、よさげなところもなぜ手付かずだったのか→理由はありましたというエクスキューズはしてる。古老の言い伝え→おそらく周期的な自然災害なのも、これ前にも述べたが、素戔嗚尊の八岐大蛇退治はあれ、暴れ川を八岐大蛇という怪物に見立て、素戔嗚尊が退治したというのは治水工事をした…というメタファーだったみたいな感じで、いろいろ現実から取り入れられてる。津波というのは東北大震災直後の大津波を意識してのことだろうし、問題意識はそう悪くもないんだけど、結局のところ新国王の目の付け所が良いだとか、国を立て直すために奮闘してるという姿を見せつけるのを示すために無理やり何か良いことをやってる感を出してるだけで、ためにする議論だよなぁという感じ。しかも予定地変更で盛り土をするという話までしてるから、おいおい、ピラミッドですら20年かかったというのに都市丸ごとやぞ、それをなんとかするのに魔法を持ってくるのだからやっぱりご都合主義だよなみたいな。これ、原作の段階でこうだろうから、さすがの雑破業もなんともしがたかったというところかな。いちおうさぁ、文官どもに一席ぶったぐらいなのだから、実体経済を改善させるためにこつこつと実務を積み上げてきたんでしょ、それを魔法だとかそういうお助け要素で雑に解決しちゃうのもったいないよ…ってな感じ。

マギレコ2#2・3

 前期の話の続きで、ピンク髪を救いに行く話。#1はまどマギメインの話だったから忘れてなかったんだよねそりゃそうだ、あーよかったというか、ほっとした。ただ、まどマギのキャラの話も並行してやるっぽいな。設定をまどマギから取って、まどマギの分岐にとどまるんじゃなくて、まどマギも包摂しようという姿勢、今んとこその意気やヨシといったところ。絵も迫力があるが、話もなかなかにして力強さがあって、いやまぁ構成は一期の段階からできていたんだろうけど、この2期が始まるまでそこそこ時間があいたからそれなりに詰めに詰めたんだろうという気はする。
 楽しさだけでなくて辛さも悲しさも共有しながらという主張は胸を打つしなかなかにして強いメッセージだとは思うんだけど、そもそも都市部というのはつながりを捨てたもの同士が雑多に寄せ集まっているところなんでこれはなかなかにしてケレンみが感じられるというか、いやまぁメインキャラたちはそれを喪失した状態だからアレだが、まず家族からだよなという気はする。何が正しい関係性かなんてさておくにせよ、昨今はやれ子供の人権だとかうるさくて、他人が出しゃばってアレするなこれするなという風潮だから、家族より希薄な他人の関係性でより深いものを求めるのはどーかなーといった感じ。今や家族すら分断状態なのは現代社会がそう変化してしまったことの反映でしかないから、扱ってるテーマは結構指針としても厳しいものがあると思うがなー。とはいえ、シナリオライターがそれを分かってないはずがないので、結論としてそこまで踏み込むのか、あくまでファンタジーとしての絆を描いて終わるのかは何をどこまで伝えるのかという判断でしかないかな。そもそもが噂という空虚なものと、人と人とが対面してぶつかり合うのも厭わないという構図の対称構造なので、そのへんは期待して待つのが吉。
 しかし黒髪ロングが魔女化した直後に我に返るとか、まどマギより踏み込んどるなという感じ。いやまぁその構図自体はすでにまどマギで示されていたから、話を積み上げてクライマックスで提示するという手順を踏まなくてよいのはそりゃそうでしょみたいな。かなり感情面で視聴者を振り回すのがわかりにくいかんじだけど、こりゃなかなか悪くないわって評価。

艦これ、やっぱりアカンわ。

 艦これであれこれ操作をした後放置し、遠征が帰ってくるのを迎えにいくために操作しようとすると猫る。典型的な猫検知の現象。これは昨日には起こっていなかった。おそらく5:00の任務更新時かそれ前後あたりにこうなったと思われる。不正をしているわけではないし、ここ最近は寝落ちしてるぐらいなので艦これに触る機会が減ってるぐらいなので、全然心当たりもない。どうせ運営は機械的に判断してるだけで、まぁ全く可能性がないわけではないが、狙い撃ちにしてきたのではなかろうから、もうなんだかなぁといった感じ。今までは盆休みだったから、他のユーザーが艦これに復帰してアクセスが増えたから、それで通信状態が不安定になってるかもなのだけども、それならなおさら普段の振る舞いとの差がない自分にはとんだとばっちりになる。通信が不安定になるというのは他のゲームサービスでもあるからうざったいだけである程度我慢するしかないんだけど、それが頻発したり、艦これの場合出撃したその結果が全部無駄になるのが意味わからん。ほかのゲームサービスとの比較でいえば、普通リジューム機能があって、ゲームがハングアップした状態からやり直すというのがほとんどなので、なんでそのリジューム機能を付けないかなといつも思う。出撃そのものがなかったことになり、費やしたゲーム内の資材が戻ってくるわけでもなく、ユニットがロストすればロストしたままだし、なにより疲労状態が悪化してステータスが一時的に低下するからクールタイムが発生するか、課金して疲労状態を解除することになる。これら全部出撃前の原状回復状態に戻すわけでもなく、サーバーでは実際の戦闘の結果が計算されてしまってる状態なので、なんで頑なに通信不全状態からの復帰をやらないかねと…。ユーザーが一方的に不利なだけやん。