チート薬師#5

 弓が下手なエルフの手助けをするのと、人狼少女の拾い食いを何とかする話。エルフのほうは、疲労回復剤と誘引剤、人狼少女は腹痛を何とかするのと味覚を操作する薬剤。腹痛のやつは主成分がオクレゾールとか言ってたから、おそらくクレゾールを主成分とする征露丸が元ネタ。クレゾールは雑な反応で合成可能だからこれ自体はフツーの取り上げかな。誘引剤とかはフェロモンとかそのあたりの可能性が高いし、味覚を操作するのは、この話だと苦みだが、自然界にはミラクリンという味を甘く変えるものがあるから、これもフツー。疲労回復は今まで通りだが、練習熱心で疲労状態のまま作業してたらそりゃ実力も発揮できないだろうという気はするのだが、

f:id:corydalis:20210805080948j:plainf:id:corydalis:20210805082720j:plainf:id:corydalis:20210805082736j:plain
 えーっと、こういうシーン結構他の作品でも見かけるんですけど、そもそも弓って片目つぶってするもんでしたかね?。おそらくテキストには片目で狙うって描写はないと思うので、アニメ版で解釈してこうしたんだと思うんだけども、その判断は間違ってないという気はする。片目をつぶっているから同じ距離で射撃させるという方法も適切。広域の命中スキルが望めないから仕掛けで何とかするというのも話としては順当かな。ただ、だからシナリオが面白くなってるかというと、そこまでは…というのが正直なところ。
 しかしまぁ、主人公が他人の認識では薬師というより錬金術師というのは割と西洋ファンタジー*1としてはそれなりの判断のような気はしてきた。薬でなんとかしてたのは修道士あたりだろうし、なら民間療法だとすると、やれ祈祷師だとか医者は医者でも瀉血が主流だったりするので、そっち方面でなければ確かに錬金術に行き当たるというのはまぁなるほど。
 次回もトラブルシュートだが、魔王の描写がなくなってるのと、そろそろ転生の経緯が示されてもおかしくないタイミングだが…といったところ。

*1:弓矢も矢筈を頭の後ろまで引き絞らないあたりも西洋チック