チート薬師#4

 調味料と媚薬の話。ロクショウとかなんだろ?とずっと考えていたのだが、結局これぞという決め手になるものはないというか、山椒だとか胡椒かと思いきや、それらはいわば刺激的な香辛料で今回の風味の説明と合ってない。まぁ基本この話のためにでっちあげた設定で、名前自体はその山椒だとか胡椒からのもじりではあるが、関連性はないってところか。幻のレシピを再現したようなシナリオだったのだが、これがどうにも怪しい感じ。なにか手掛かりになるものを得て調合したという風にも見えず、単に思い込みで作ってみたら成功したみたいな流れだし、どうにも。しかも王侯貴族しか口にしてなかった希少性のあるものをホイホイ使うとか正直あんまり感心しなかった。
 媚薬は大抵の人が思い浮かべるような効果はなくって、今回のネーミングにあるように単なる興奮剤なのかなという感じ。サブヒロインキャラはもともと主人公が好きで、薬の効果でタガが外れたってことなのかと思いきや、男キャラからもというシナリオだったのでそれもちょっと…みたいな感じだが、男キャラももしかすると…ってことなのかもしれない可能性はあるものの、薬の効能が単なる興奮剤だと作中で特定されてるわけでもないので、さすがにそれはないとは思う。いちおう媚薬とされてるもので思いつくのはヨヒンビンだが、これを抽出する際の原料ヨヒンベは熱帯性の樹木なのでこれもちょっと作品世界だとどうやって入手してるのか…みたいな感じではある。
 いちおう話自体は他愛もないもので正直視聴しなくても…とは思うのだが、おそらくこれ出てきてる薬効成分は前回かそこらでいった通り、精密合成までできなくても、自然界にあるものを採取、化学変化させることで十分入手ができるんですよみたいな知識がないと視聴する意味あんまりないかなという感じ。もうちょっとドラマ部分をクローズアップするのなら、薬に関してはドラマに合わせていくらでもファンタジー要素を詰め込めばよいだけの話であって、だからドラマ部分が弱いってことは、この作品の目玉はやはりシナリオではなくて薬が主役ってことなんだろうと思うしかないワケで。
 そういや魔王の話、引っ張るねぇ。