ぼくリメ#3

 ビデオ機材がないから他の方法で撮影した作品がそれなりに評価される話。こう、なんといいますか、ジパングだとか龍だとか、史実上の人物にフィクションの主人公が働きかけて、史実自体は大きく変えないけど、何らかの影響を与えた/受けたみたいな作品の亜流のような感じ。この場合、史実自体がないからその分どうでもいいちゃぁどうでもいいのだが、しかし一応主人公が会ってる人たちは時間をさかのぼる前は日本でも一人者みたいな人たちなんで、別に主人公の働きかけがなくとも彼ら自身が勝手に育って名が売れているはずなのに、「俺が育てた」みたいな流れにするのが正直気持ち悪いというか、もうちょっとなんとかならなかったのかとは思う。
 個人的にはスチルカメラといってもデジタルだろうし、なら内蔵の動画機能を使うんだろうなとは思っていたから、あんまり解決方法に意外性はなかったのだけども、2006年当時だとすると高画質の動画は時間制限があるだろうし、そのへんはちゃんと考証されてて手堅いなとは思った。でもあの当時あのサイズの一眼デジカメ、100万以上してたはず。役者も子役は依頼してただろうしいくら経験者でも乗り切るのはそれなりではある。
 業界内部事情的なもの、美術系キャンパスライフ、ちょっと前の学生事情など視聴するポイントはそれなりにあるので、楽しめないことはないが、ドラマ部分が意外に薄っぺらく感じてちょっとキツい感じではある。