大運動会R#3

 次の競技のために仲良し組で合宿を行う話。うーん、なんかいろいろ雑に感じてきた。前回のヒキで車に仕掛けられた爆弾で目標のキャラ死んでるだろと思ったらほぼ怪我なしで、そもそも爆弾のアラーム音に気づいて脱出したという描写だし、なんで殺すつもりならアラーム音?という気もするが、まぁこういう流れならきっと警告だったんだろうなと考えるしかない。あとよーわからんのがカンガルー。行動の意図が不明で、何のために入れ込んだんだろ?といろいろ考えていたのだが、マスコットキャラというわけでもなさそうだし、とかく深刻になりがちな雰囲気をブレイクするためのギャグ要員かと思いきや、別にその役は主人公が担ってるようにも思うし、もしかしたら学生たちの保護者役として学園が付き従わせた?という可能性もあるが、ともかく現段階ではほぼ何もわからないのが正直なところ。
 あーあと、主人公のばあちゃん、宇宙撫子だったらしい。ということは、もしかしてこの新シリーズは前シリーズの主人公の孫の話ってこと?。
 しかしやっぱりいろいろ不明な点が多くて判断に迷う。宇宙撫子になる理由を今回各キャラごとに明らかにさせてたが、前回の仲直りコンビの目的である辞めさせるべき内戦の原因が伏せられてるし、ソバージュのコロニーの疫病や貧困の原因も伏せられてる。主人公周りのへんはどうもストーリーのメインになってるようで、このへんはシナリオの進捗によって明らかにされていくのはほぼ間違いないからおとなしく待ってればいいって感じかな。唯一わかりやすいのが緑髪ショートの義手でも…というところだが、このへんはパラリンピックとの関連性?。といっても、宇宙旅行がカジュアルになってるようだし、そのへん義手義足の技術が発達して、むしろ生身より性能発揮してないか?という気もするが、そのへんもよくわからん。順当に考えて障害者に対する偏見がテーマなのかもという気もするが、やはり現段階ではどういう主張になっていくかは待つしかない。
 まぁともかく、問題提起だけはわかりやすく提示してるとは思うので、推移を見守るしかないといったところか。
 うーん、やっぱり旧作見てないからいろいろわからんことが多すぎる。もともとがこういう世界規模での社会問題をテーマとした作品だったのかどうかがわからんから、演出以外がこういうスタイルだったのか不明。個人的にはギャグセンスが壊滅的に古すぎて、今ドキのジャパニメーションとの落差が酷く、いくら旧作ファンを目当てにしてるとはいえ見てるこっちまでこっ恥ずかしくなるのはどーかと思うのだが、海外展開を狙ってるのならむしろこのぐらい誇張しないと異文化圏の人たちにはわかりづらいとの判断なのかとも思うしで、どうにもマーケティングの意図がわかりづらい。別に日本でウけなくても、海外でセールスが好調で、トータルで見てプラスだったら企画としては成功なわけで、ただ、そうなると最終的に日本で大ウケ海外で失敗にしろ、日本で大コケ海外で大成功にしろ、その評価まで入念に追っかけるつもりもないんだよな…。

ヴィヴィ#4

 コロニー宇宙ホテル落としの顛末。ホテルの筆頭管理人エステラがなぜ前回コロニー落としをしてたのかその事情も明らかにしてたし、その他もろもろの因縁が組み合わされていて見ごたえ十分。格闘シーンも迫力があって、しかもロボットアニメのバトルシーンのようにそれ自体目的化されてるんじゃなくて、ちゃんとシナリオに最適化されててこれは!みたいな。
 しかし何といっても今回の見どころはAIに課せられた使命というテーマ。もちろんこの使命というテーマ、媒介としてAIを介してるがどう考えても人間のことを言ってるわけで、これ、おそらくキリスト教的価値観。日本人はその規範意識において他律的だと言われてる。いわゆる、他人の目を気にして自分の行動を左右するというのがそれ。それに対してキリスト教信者は規範意識を内面化しているといわれることが多い。というのも、善悪の基準に他人の目ではなく一神教の神を置いてるからというのが理由の一つ。神から与えられた(と本人は思ってる)使命に関して、他人にどう思われようと献身的に働くのだから、そりゃ相手に強烈な印象を与えるでしょというワケ。なんか今回の話を見て、これ、戦国期に日本に上陸した宣教師がこんなんだったんだろうなとふと思った。当時日本の寺社は秀吉の検地があるまで荘園を持つ特権階級だったしむしろ権力との結びつきが強く、徒党を組んで信者のために領主と戦った本願寺みたいな勢力はあっても、貧しい庶民を分け隔てなく救おうとした宣教師のような話はあまり聞かない。そりゃ乱世の日本で献身的に働く宣教師の姿を見て、在来宗教を捨ててキリシタンになる日本人がいても不思議はないし、秀吉や家康のような支配者階級にとって、カネや地位で信念を曲げるような連中ではないのだから、交渉の余地がないキチガイ連中だと判断してたとしておかしくない。まぁそもそもがイエスキリスト自体が、困ってる人がいたら助けて回っていたわけで、そして自分が磔になろうとも彼自身の信念を曲げずにいて、しかもその姿を見て使徒たちが強烈なインプレッションを受けて彼のようにありたいと思いそのように行動してキリスト教の基盤が出来上がっていったわけなので、あー今回の、使命のために命の輝きを見せたAIと同じ姿を過去の人たちがキリストや宣教師に見てたんだなと思うと、なかなかにして腑に落ちるものがあったというか。いや別に西洋人でも信心深くない人はいるだろうし、日本人にも規範意識とか使命を内面化してる人もいるだろうが、そのへんはまぁ。
 なんか雰囲気として梶尾真治エマノンシリーズを彷彿とさせるが、それに対するオマージュなのかどうかはおいとくにしても、割とこの作品、当たりなんじゃないかと思う。

長瀞#1~3

 ざっと見た感じ、高木さんの変種っぽい感じ。ただしあっちよりやんちゃというか、刺激強め。高木さんのほうはすべてにおいてヒロインが主人公を上回ってたが、こちらは力の差が歴然としてるようでヒロインに隙が多い感じかな。

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 そのへんでバランスをとってるのかも。


 中学生かと思ったらおそらく高校生で、日焼け跡からすると長瀞は水泳部かと思ったら助っ人と明言してた。まぁ本来なら部活動をやってる時間に図書室で友達と駄弁ってたり、主人公にちょっかいをかけには来ないわな。髪の色が黒なのはそういう記号だろうし、なら根はまじめだとかが予想される*1し、男のほうも萌えアニメっぽく好意を寄せられる理由が持たされてると考えるしかない。
 まぁ高木さんと同様、女の側が唾つけに来てるという構造は変わりないだろうし、駆け引きあたりがメインだろうから毛色が違うだけだとは思うが、何のかんの言って楽しんで視聴すると思う。言及するポイントは結構あるとは思うんだが、わざわざ感想を書くまでもないかな…みたいな。

*1:ヒロインは割とまじめキャラの多い@上坂すみれなのもなるほどそういう意図か…みたいな