になった#12

 ひなを無事取り戻して、映画の上映会をやってEND。まぁ無難に終わったなという感じ。なんのかんのいってケアラーも話の分かる人みたいな結果で、なにか劇的な変化があったわけでもないんだが、逆に機械を取り外してからの話は超絶展開を排して普通の日常に戻るという方向性だろうからこんなもん。前回いろいろ批判されてたようだが、サナトリウムで主人公がゲームキャラのレベリング、自分も初見ではずっこけたのだが、アレ、ちゃんと第2話でゲームに興味を示したひなが、レベリングに飽きて眠ってしまうエピソードがちゃんとあるので、それを踏まえたシナリオだから文句をつけるほどのものでもない。ただ、それどれだけの人が覚えてるの?みたいな感じはするが。ひながもたらしたもっと劇的な変化にうずもれて誰も覚えてないでしょみたいな。あと、機械を取り外されていわゆる精薄になった状態を神様になったと称してるのかね?。江戸時代はそういうのを神様とか神様の使いみたいに扱ってたところがあるらしい。
 うーん、作品として無難にまとまってるなとは思うし、泣きの要素も十分とは思うんだけど、終わってみたらそれほど突き抜けてる感じはしない。要するに、受験期をぼんやりと過ごしてる主人公にヒロインが落ちてきて、キラキラした日常をもたらして、主人公に目的意識が芽生えるという話でしかないので、ひなの大層な設定がそんなに必要ですか?という気がしないでもない。高度に未来を予測できる能力というのが仕掛けとして面白くはあるんだけど、個人的には技巧に走ってるなと思っていたし、感情のスイッチを押す仕掛けとしてなんか必要以上に励起させすぎって感じはしてた。
 あと、途中から気づいたというかやはりストーリーがアルジャーノンの構造を出てない感じ。結局主人公視点が違っていて、能力喪失後を詳細にしてみただけって感じで、アルジャーノンの結末がどこか物悲しく未来性がないから、その結末を明るい未来に向けて意欲的に歩んでいくって改変をしていると見受けられるのだが、アルジャーノンの結末はアレだから逆に魅力的なのではとも思うんで、では、この作品の独自部分がそれに負けず劣らず評価できるか?と言われたら、正直安直と感じないわけでもない。ひなの能力喪失と引き換えに主人公が人生の目的を獲得するって、なんか違うくね?とも思うのだ。別にそういう理不尽なゼロサムの悲哀を描きたいわけではないのは明らかなわけで。
 現段階ではまだシグルリ最終回を視聴してないのだが、なんつーか、ストーリーをハリウッド的な手法で個々の要素を機械的に構成するってのが今一なんかねぇという気がしないでもない。感情のスイッチをどのように配置するかというのでも商業的には別にそれなりに支持を得られるとは思うんだが、一人の作家が自分の内面で試行錯誤を繰り返して、もちろんそこには合理的な理屈もあってのことだが、こう決してたやすくは言語化できないもやもやとしたものを、独自の作家性で昇華していくという行為もそれなりに必要なんじゃねーのという気はする。ハリウッドの場合はそれこそ要素分解して、その要素の分析や結合のバリエーションをそれこそ莫大な工数をかけて検討していくんであって、その過程はおそらく日本のシナリオ構成には今のところ合わないんじゃないかという気がしてる。おそらくハリウッドほど手間をかけるだけのコストに耐えられないハズ。そのへんこの作品はほぼ麻枝一人にシナリオ構成が集約されてるという恵まれた条件が与えられてると思うんで、逆に独自の突き抜け方をしてもよいんじゃないかとは思う。が、やはり出てきた結果次第よね。本人ゲーム制作会社に所属したままだろうし、それなりに専念させてもらってたのだとは思うが、やはりどうしてもこの作品に精神性をすべて投入できる状態ではなかったんだと思う。個人的にはネットで酷評されているほど悪くないというか、平均以上の出来だとは思うんだけど、自分の名前を出してウリに出してるんだから、この程度ではちょっと肩透かしって印象は免れないなって感じ。

シグルリ#12

 敵を倒してEND。まぁ相変わらずだったし、そのへん中盤からの自分の評価はひっくり返ることはなかったんだけど。よく考えてみたらすごい話で、この作品、こう批判するにしても日本的なるものだとか、自民盗なるものに対してというより、もう明確に反アベなところ。もう最終戦争が終わっているのにまだ終わってないと害悪をまき散らすところとか、最初は味方のふりして途中からというより最初っから人類の敵であること、結構な歳を取ってるのに、見かけも考え方もあまりにも幼児性がキツいところなど、もうアベ個人のパーソナリティーがふんだんの盛り込まれてる。活躍するのが大戦機なので、オーディンにお前が負けたのは先の大戦なのを思い知らせるために、わざわざジェット機は脇役にするところなど、正直これで反アベメッセージが読み取れないのは小中学生以下としか思えないつくり。中学生でも目端の利くのはほぼ間違えないだろう。まぁそのへん軍オタにわざわざ意見するなり、喧嘩上等な姿勢は評価したい。
 ただ、やはり物語としては荒唐無稽の域を出ない。正直エピソードとしては軍隊よもやま話の寄せ集めなので、いうなれば陸軍航空隊よもやま話か、空自よもやま話を戦時下の状況でやってたという。本当ならわざわざ戦うべき敵を設定してキャラまで殺しちゃってるのだから、よもやま話というディテールを前面に押し出すのではなく、やはり大きな物語をメインにすべきだとは思うが、もともとの作品コンセプトが反アベなのであれば、それを言っても仕方がないだろう。同じ大戦メカを活躍させる作品でははいふりがあるが、あれは海軍よもやま話になってるし、実際のストーリーも航海実習中のトラブルという設定なのだから、ちゃんとよもやま話メインで構わない作りになっている。
 まぁそんなわけで、最初っから機種の選定に統一性も合理性もないところが引っかかって「何がやりたいんだこの作品は…」という疑念があったのではあるが、終わってみたら目的も明らかになったし、そりゃ作品としては微妙ではあるんだろうけど、そもそも後世に残る名作を目指したわけでもないんだから、コンテンポラリーとして消費する分にはそんなに槍玉に挙げるほどのことでもないんじゃね?といった感じ。芯のしっかりした文学作品として仕上げるのを目指してたってのならダメだけど、作品コンセプトがそうなんだから、お遊びオッケー、ちょっとニヤリできる程度で十分でしょ。

ルフレハンター終わる。

 なんつーか、わかってはいたんだけど、城姫クエストの件でも述べた通りいちいち触れなかった日があったのでちょっとしんどかったという。それでも今日は余計に殴って6300位台にはいってたから、なんとかフルぷちできるかと思ってた。だが、疲れが抜けてないらしく夜激タイム後半は寝オチしてしまうという失態。まぁ何とかなるでしょぐらいに思っていたのだが、結局23:00の結果発表で6900位台ギリギリでなんとかぷち三枚確保となった次第。ホント危なかった。
 今回のハンターは一日多い回だったせいか、月石報酬は取り逃すことがなかった。箱ガチャぷちもいちおう一周目二周目全取りできるだけは引けたし、勝ち点も三日前ぐらいに達成できてた。割と運がよかったのだと思う。
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 さて、今日からふむふむ。いつも年末は先生たちの忘年会ネタだったのだが、今年はもちろんカリスマではなかったのだが、テーマは新キャラまじえての生徒の女子会だったという。りさは特にお気に入りではないが、ステが高めなのでフルマカしたいのだが、艦これが佳境に入ってる頃なので両立が難しいかも。というか早く寝落ちしないだけの体力が回復してくれないかな…という。