トニカワ#1

 原作未読。とにかく最初っからそんなことありえんでしょって展開ばっかで、一目惚れした相手がいきなり自分に結婚を提案してくるとかどんなお花畑なんだよってな感じだが、別にこの作品、リアリティの追求が目的ではないんだろうから、そのへん気にしても仕方がない。
 原作者の大ヒット作品であるハヤテ?だったっけ?、アレも結構主人公がビハインドを背負った状態から日常を生きていくってものだったように思うが、、借金を背負ってたんだっけ?。よくある設定とスルーしがちだとは思うが、よくよく考えてみたらそれなりに世相を取り込んでるのかなと思わなくもなかった。この作品も、相変わらず高止まりしてる離婚率だとか、初婚率の減少が背景にあって、そういう世相に思いを至らせてなにか伝えようとしてるものがあるのかなという気がしないでもない。
 今回視聴して驚きもしたんだけど感心もしたのが、二人の交際期間ほぼ0ということ。おそらくコレ自体が大きなメッセージになってる。それなりの交際期間を経て結婚に至る…というのが現代の常識となってるが、こういうのは昔は別に当たり前のことではなかったハズ。とはいえ、移動や職業の自由のなかった江戸時代なんかは、それこそ若者宿、娘宿みたいなものが農村にはあって、成人になると人は生家から出て、男は男だけの、女は女だけの共同生活を行い、村全体での共同作業に関われば同じ村のことではあるから、誰と誰とが好きあっているとか、本人たちはそう思ってないかもしれないが周囲からみればお似合いだということにでもなれば、二人が結婚するための手伝いを共同体が行っていたところもあるわけで、昔は恋愛結婚の余地がなかったというのも早計ではあるのだが、それでも現代でもインドなんかは結婚式当日まで相手の顔さえ見たこともないというところも世界にはある。
 で、思い出すのが戦中の話で、まぁサンプルとして多くはないのだろうが、特攻隊として出撃することが決まったある青年に、じゃぁ出征前に嫁でも世話してやらねばと周囲が無理やり嫁を連れてきて結婚させたということを聞いたことがある。特攻という、出撃すればほぼ死ぬようなそんな青年に嫁がせて、もうほぼ後家になることが確定するのに酷いことをするもんだ…と思わなくもないのだが、終戦になって生き残り、では結婚まで顔を見たこともない、祝言をあげてスグ出征したから二人で過ごした時間もほぼない、だから復員してすぐ離婚したか?と言われたらそんなことはなく、結局老人になっても仲睦まじく暮らしたって例もあるわけで、なかなかわからんもんではある。特攻隊という極論でなくても、別に赤紙が来てから急いで結婚という話もあったわけで、そりゃもちろんそうやって機械的に相手を決めたからって、それでもうまくいった結婚もうまくいかなかった結婚もあるわけで、それこそ男尊女卑の時代だったから女の側が一方的にDVを受けてたか?と言われたら、これももちろん、クズな夫に酷い目に遭わされた嫁もいたわけだが、では全員が全員そうだったか?と言われたら、江戸時代割と女の側から三行半を突きつけるというそういう習俗だった時代から、戦前戦中と言えば半世紀ほどしか経っていなかったわけで、そんなに女が一方的にやられてたってことが本当にそんなに多かったのか?と言われたらそれもどーなんだろってなわけで。
 結局この作品も、そりゃ夫婦喧嘩もするし気持ちのすれ違いもあるしという場面は持ってくるんだろうけど、おそらく総体として夫婦としてうまくやっていくって流れにするわけだろうから、ではこういう突飛な出会いや結婚という形をとってるからには、「そもそも長い交際期間とやらがそんなにその後の円満な結婚生活に必要不可欠な条件なのか?」ぐらいの問いかけなんじゃないかぐらいの想像は働く。だからこそ、それまで面識のなかった二人が、どうやって共同生活を組み立てていくのか、行くべきなのかを問いかけてる作品なのでは?と思えば、では以後の提示を楽しみに待とうじゃないかという気にもなるのである。
 男は男で結構おバカな感じで、女は女でなんかいわく有りげな感じなのだが、いちおう当世結婚事情からすると規格外なのは間違いないわけで、おいおい明らかにされてもいくのだろう。

レヱル#1

 鉄オタモチーフのショートアニメ。世界大戦後の日本の地図に千島全島と南樺太があるのに台湾がないとか、昭和?64年なのに大画面液晶やスマホがある世界観とかツッコみどころ満載。蒸気・内燃機関と置き換わってるのが太陽光と地磁気のエネルギーってあるが、それ、おそらく化石燃料由来のエネルギーより出力が取れないと思う。
 中身見た感じ、あんまり鉄道愛みたいなのより、オタ向け萌えコンテンツ趣向みたいな感じで、ちょっと戸惑う。ただ、三分アニメだし、出発点はともかく積極的にハジケてそれが面白けりゃ問題ないから特に現段階で評価を固定する必要も感じないというか。

アサルトリリィ#1

 メディアミックス作品らしくて、舞台版が今年の新春に、で、アニメが漫画に先行して7月からの予定がコロナ禍で漫画版の連載が先を越した形。ゲームはあとから配信予定とのこと。要するにほとんどオリジナルと考えて良さそう。
 前半部分は萌えアニメっぽい展開で、やれやれと思っていたのだが、後半からメートルが上がる上がる。現段階ではシチュエーション重視でテキスト的になにかひねりがきかせてあるのかどうかはわからん。
 音楽は好み。OPとかユーロビートを基本に、それ以降のLantisの流れを踏襲した、アニソンの集大成といった感じでこれまたメートルが上がる上がる。テキスト的には大きな軸がまだ見えないからなんともだが、オタ向けの内輪ウケしそうな台詞回しからすると、ポシャる可能性がないとは言えないが、原作者にとってはそれなりに思い入れの有りそうな雰囲気なので、そうそうゴミ箱行きになる可能性を盛り込んでくるはずもないとは思ってる。


 トニカワと比較すると、こちらのほうがシリアスな雰囲気でジャパニメーション萌えアニメっぽく作ってあり、トニカワはむしろセリフの間のとりかたが異常生物に近く、クランチロールが噛んでるから、世界展開を念頭に入れてるのかねといった感じ。とはいえ、こちらはこちらで、むしろジャパニメーションであることをウリにした世界展開のような気がしないでもない。公式サイトのトップ絵を見た感じ、あんまり期待できないな…と感じて、正直なところ視聴対象から外すつもりだったけど、しばらくは様子見というか、もう外すという選択肢はなくなってる感じだが。

ヘッドセット新調した。

 密林にてAZLinkブランドのAl-zh23という型番で売られてるゲーム用のヘッドセットを一昨日注文、今日の昼頃受け取り。
 

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 いちおう3990円の値付けで、30%割引で2793円で買えるという設定。他にEKSAブランドの機能同等品も検討していて、そちらはバンド部分が頑丈そうなのでむしろ買う気満々だった。今現在3080円という値付けだが、検討当時は2699円とちょっと安かった。が、レビュー見てマイクの性能がどうやらアカンらしくて、AZLinkのほうはマイクに問題があるという書き込みを見なかったから、100円ほどケチっても仕方がないだろうと思ってポチる。
 ボックスは、背景つや消しで、商品部分だけ艶あり印刷という凝ったもの。正直箱にカネだすぐらいならその分安くしてくれってなもんなので苦笑ではある。中身を取り出すと結構重くて、頑丈そうではある。右側発光の様子を近づけるためにWBを暗めにして撮影したが、ヘッドセットを被ってしまえばこのような照明は見えなくなってしまうので、これも要らないなぁという気はする。手元スイッチでドライバー付近の照明は消すことが可能。


 なぜ新調したのかというと、今まで使ってたゼンハのPC-7が壊れたから。

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 耳あて部分がボッキリ折れた。ドライバーが壊れてるわけではないから、うまく継ぎがあてられるのであれば、修理して使うことも可能なのだが、エポキシ接着剤を使っても強度が確保できず、力を加えたらあっさり折れるのは、今まで同様の修理を試みて十分身にしみてるからもう最初っから諦めた。もともと頭に固定するビームの部分がプラスチックで、これが弱って締め付けがままならない状態だったし、画像右の通り、もう半年ぐらい前からドライバー付近のコードの外皮が裂けるチーズのようにバラけてたので、そろそろ寿命なんだろうなとは思っていたのだ。それでも断線して音が聞こえなくなる…という不具合は今の今まで一度も起きなかったのだから、それはそれで素晴らしいことだと思う。


 自分は寝転がってPCをいじることが多いので、耐久性重視が念頭にあったのだが、これ、実はそれなりに頑丈そうな感じはする。
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 このヘッドセット、今自分が使ってるAKGのK702のように、ドライバーをつないでるビーム部分と頭に当たる部分が独立してるんだが、この鉄で出来てるビーム部分が、ドライバーと直接繋ぐあたりまで伸びていて、どうもポッキリ折れるような気がしない。上記検討していたEKSAのは、ビーム部分がおそらくプラスチック製のように見受けられるので、こっちのほうがむしろ頑丈なのかも。まぁEKSAのが、プラスチックはあくまで外装で中にちゃんと鉄が入っていてそれが直接ドライバをつないでるかもしれんが…。
 あと、個人的な要件としてUSB接続というのがある。PCのジャック端子は別にもうラインが仕込んであって、中華ヘッドフォンアンプ→K702という経路が既にある。他のPCと、アンプのトグルスイッチで切替可能にしてあって、高音質で聞きたいときにはK702で聞けるようにしてあるわけだ。なのでUSB接続。とはいえ、一つのPCでの音声出力は、ジャックとUSBで排他使用になってるらしく、ジャック経由でK702に信号を流すときにはUSB端子をPCから抜かねばならない。
 購入したヘッドセットの音質は、やはりゲーム用途であるせいか、それなりに良い。ゼンハのは、むしろ人の音声をはっきり聞かせるためのものなので、低音と高温を意図的にカットしてあって、全然Hifiではなかったのだ。だから、今までアニメを視聴する折は、わざわざUSB端子を抜いてK702を経由するのはもうめんどくさくて、Hifiでもなく、モノラル上等でゼンハのPC-7で聞いていた次第。しかしこれでもうメインPCで音楽を聞くのにK702に切り替える機会も相当減るだろうとは思う。
 K702と比べると、もう値段がヒトケタ違うからアレだが、K702の開放型とちがって密閉型なので、結構音の傾向が違う。どうしてもこもった音になりがちではあるが、逆に密度は高まったという印象。こじんまりとした感じだが、低音はかなり増えた感じ。K702と比較すると音場感とか精緻度は見劣りがするが、正直このヘッドセットの音質の十倍の価値がK702にあるか?と言われたら、音に拘りのない人たちにしてみればもうこの中華ヘッドセットで十分なんじゃね?という気はする。
 圧迫感は強め。K702と比べると、圧迫感だけじゃなくて耳も熱くなるって感じで長時間つけてるのは現段階では無理という感じ。耐久性は高そうだと述べたが、実際に長期間使ってみないとわからないというのが本当のところ。あとはコードの耐久性が心配ってトコかな。自分の場合、着脱を繰り返すと、どうしてもコードを一方的に捻ってしまうらしく、それでK702のリケーブルは何本もコードをダメにしてきた。コード自体は太めで外装が厚いという印象だが、これまた実際に断線が起こるかどうかだけの話しなので、判断は保留と行ったところ。
 エレコムとかBUFFALOとかの廉価版ヘッドセットも検討したんだけど、実質一年か二年の使い捨てだからなぁ。これが難しいところで、ゼンハのPC-7も実は耐久性があるんじゃないかと期待して、結局2~3年の使い捨てだったから、1000円台の廉価版を使い捨て感覚のほうが良いのかもしれないとは思ってる。