新サクラ#1

 うーん、視聴態度を決めかねる。コンテンツとしては過去のゲームもアニメも全然体験してないので、そのへん大弱り。おそらくこの作品ならではの作法を踏襲することこそが重要だし、その作法を全然わかってない自分がいろいろ言及するのは、いろいろ的を外す可能性が高くてどうにも。
 ただそんなことを言ってたら何も言えなくなってしまうので、このようにエクスキューズをしたというアリバイをもとに、的外れ上等でいろいろ書きなぐっていきたい。
 さて、YUNOがループものへのプロテスト、オーフェンが世相の変化を1つのテーマとしてリバイバルされたんだろうなと思っているが、これがどのような意図で今更アニメ化なのか、さっぱりわからんときた。サクラ大戦オリジナルのキャラ原の藤島康介のおかげでファンを獲得してたように思うのだが、なんかさっぱり外していて売る気あんのかといった感じ。冒頭の殺陣はアニメならではのケレン味たっぷりの表現で見応えあるとか思っていたら、まさかのオールCGっぽくて意味わからん。キャラのCG表現、止め絵としてみたらそんなに違和感ないんだけど、動くとやはりチープっぽさが拭えなくて、予算の問題なのかどうかもわからん。個人的な判断だと、過去視聴した作品だとアルペジオから基礎的な部分では表現として進歩しているように思えない。だが、ED映像を見たら、この作り物っぽさがレトロな不気味さの表現としてはハマりにハマってるので、何が幸いするかわからんもんである。
 テキストもよくわからん。敵勢力はシリーズ共通のものらしくて、これも自分としては何のメタファーなのかの予備知識がないので、対決の構造が見えてなくて判断保留。単純にキャラたちが輝くためのヤラレ役で、敵としての設定は取ってつけたようなもんなら話は簡単なのだが、今回の保護対象拉致の様子からするとそういうわけでもなさそう。
 1つ今回で気になったのは胡蝶蘭、あの時代に生花としてメジャーだったけ?というところ。あと、戦闘シーンより、背景の建物とかに目移りしてた。

プランダラ#12

 学園編が本格的に。なんか過去に飛ばされたジェイルたちが何の不信も抱かれず学園に溶け込んでるとかツッコミ待ちなんかと思わなくもないが、そのへんナナの特殊技能のおかげと考えるべきなんだろう。下手をすると死ぬということだし、ナナ自身自分では変えられなかったと嘆いていたから、おそらく改変可能な過去なんだろうが、そう解釈してみると思ったよりやりたい放題やってるなという感じ。数字の処理もあれだし、設定の後出しジャンケンっぷりも冷静に考えてみたらデタラメなんだが、これはこれで味なんだなという感じ。
 アルシングの解釈もまだまだ未知数のところが大きいのだが、管理社会に対するなんらかの言及なんだろうかという思いつきが頭をよぎったが、やはりそのへん妄想の範疇。舞台を変えて中盤からエンディングまでということらしいから、この過去編のほうが本番だろうし、その過去編が今流行の転生モノとしてみたら、まさしくファンタジー世界から現代社会への転生なわけで、これまた世相を逆手に取った構造だなと。今大流行の転生モノが、現代社会からファンタジー世界への移動でありながら、転生先のファンタジー世界はなんのことはない形を変えた現代社会の一変種なのであって、なんかんのいってある意味社会批判でしかなく、それに比べたらこの作品の転生先がまさに現代社会ってのは、直接社会問題に言及するよ…ってことなんだろうから、ある意味清々しいとすらいえる。