球詠#1

 なんか風雅な野球なのかなと思っていたら、はるかなレシーブと同じタイトル付けらしい。なんつーか、女子野球モノはハチナイで結構満足してしまっていたので、なんかもういいやみたいな感覚だったんだけど、初回視聴した限りそんなに悪くなさそう。というか、きらら枠だと、それなりに評価の高そうなまちカドまぞくやアステロイドを1クールしかやらずに他作品をドンドンアニメ化してるんだから、これも力のある作品なんだろうという予測はしてる。
 しかし魔球とかどーなんやろな?。リアリティよりはドラマ性重視だと思うが、正直なところあさっての方向に投げたボールがストライクとか、バッターに読まれるだろうし、おそらく球速は遅いような気はする。バッターとしてはわかっていてもそうそう打てるようなものでもないだろうし、なにより自分めがけてとんでくるボールには恐怖感を持ってしまうものなのでそれなりに武器になりそうってのはわかるんだけど、対策されてお終いになるのが最近の分析野球なので。
 実は女子野球のアニメ化に期待が持ちにくくなったのは、ハチナイ終了後、女子プロ野球マーケティング的にやっていけないという報道を目にしてしまったため。今も活動してるのかどうかすら不明だし、女子プロ野球、複数球団を1つの大きなスポンサーが面倒見てる…というかほぼすべてのチームのスポンサーが1つらしいので、もう男子と比べて雲泥の差らしい。まぁ在学中は部活動でスポーツに熱中していても大半の高校生が卒業とともにやらなくなってしまうのではあるが、それでも進路の1つとして公式戦があるスポーツにはそれなりに夢があるけど、それすらないとなれば、そりゃいくら好きでも先のなさで後ろ暗いものにはなるわなと思ってしまうわけで。いくら硬式野球が好きでも、他のスポーツはそんなことないのに卒業したら進路として全く未来がないものにそんなに割り切って夢中になれるもんかね…という心配をしながらも、まぁドラマ部分はそれなりに期待してる。

ちはやふる

 なんか一気呵成に新が部活動を作って第3期終了という。最終回もなんかとにかく先を急ぐって感じだったし、そのへんぶつ切れ的な雰囲気なのは第2期のラストと似ている感じ。なんのかんのいってシーズンの終わりとしてそれなりにまとまりをつけるもんだという気はするが、もしかしてある程度ケリを付けてしまったらもう次期はないと警戒されるから、それを避けるためなんかね?。
 しかし今期は、老いによる衰えだとか妊娠出産によるキャリアの中断だとか、決して若者の惚れた腫れただけにとらわれない人間模様もふんだんに織り交ぜていて、幅広い群像劇に拡張されてたのはなかなかだった。もう作者恋愛要素は放棄したのかなと思ったらそんなことはなかったし、それでいて描写は丁寧。おっさんである自分もあんまりこっ恥ずかしさを感じなくてそのへんの処理は感心してた。
 しかし次期は何年後かねぇ?。原作のストック次第だろうしあんま気にしても、というか期待しても詮無いことではあるんだが、下手すると夏目友人帳のようにいつのまにか立ち消えになったりしそうではあるので。

セクステット

 なんかカドカワ欲が深いというか、基本の四作品の他に、盾の勇者や慎重勇者も加えてきて節操ネェなとは思うんだが、あんまり深く考えてない?。で、続編だとか、そんなに人気のある作品なのか…。
 個人的には単純加算ではなくて、相互作用の部分に注目してたんだけど、結局その部分に見るべきものがあるとは思えなかった。外部から共通の敵が攻めてきたとか、そんなん撃退しちゃうに決まってんじゃんとしか思えないわけで、よっぽどテキスト上の飛び抜けた要素でもなければただのキャラの馴れ合いになってしまうのわかりきってるじゃんかと。しかしなんだね、プロ野球ではないが、スター選手を集めてオールスターゲームをやっても、そんなんスター選手がそれぞれの所属チームに別れてペナントレースを戦うのより迫力全然ないのと構造は同じなんだろうねぇ。つきあう自分も自分だが、ショートアニメなだけにチェックするハードルが低くて、もしかすると手のひらクルーぐらいのどんでん返しがあるかもと期待してしまうという。これも孔明の罠なのかね。