ランウェイ#6

 今までの勢いが沈静化してきたようだが、それでも個人的には落ち着きと捉えてる。いちおう服飾というのは質はともあれ誰もが目にし、手にすることができるんで、その範囲でシロートでもわかることはあるが、内部事情になるとこれはもう作品に教えてもらうという領域が大きくなるので、真偽の判断もつけにくいし、まぁそんなもんなんだろうなぐらいになっていくだろう。
 今回、それでも理屈がわかったのが、おかっぱくんが布地をケチって作品の質が下がってしまうという流れ。例えば、同じ繊維を使っていても、厚い布地で作らなければならないところを薄い布地で作ってしまえば、もう布のボリュームが出なくて、評論で「ダサい」ってもんではなく、もう「みすぼらしい」というレベルにまで落ちる。まぁネットでもコミケのコスプレ画像を目にすることができるのではあるが、アレの殆どがどうにもコレジャナイ感があるのは、やはり薄い布地をつかってコストを削ってるため。でもまぁコスプレーヤーとしてはおそらくたった一度しか着ない衣装に莫大なコストを掛けるのはアホらしいので、それっぽさを出す程度に考えているのだろうし、せいぜい撮影会程度で金銭的なリターンもないだろうから、個人が楽しむ範囲だとそれが最善の策ということになる。が、今回の話だとあくまでコンテストなんだから、やはり見栄え重視なわけで、それは批判されていた通りケチったところで質を落とすだけになるのは当然の話。前回おかっぱくんがパッチワークと言ってたから、布は上質だが端切れを利用することでコストパフォーマンスを出すのかと自分はてっきり思っていたが、カネに困っているんだったら、ギリギリまで節約するんだろうと思われるので、好意的に予測した自分の判断は前回から間違っていたということになる。
 しかし、今回のその表現についてはちょっと厳しいと感じた。最終的に上位に抜擢されるのだから、視聴者がサンプルを見てそれなりによくできていると思わせるものに見せなくちゃならないし、かといって布をケチってそのせいでクォリティが落ちるということも見せなくちゃならない。が、これは正直アニメでは表現するのが難しいのではないかと思われる。そもそもしっかり作ってあってもそのデザインが優れているかどうかは現実世界でも主観の世界だし、それを乗り越えた上でさらにデザインに見るべきところはあるが品質がよくないというのを視聴者に納得させるのは、ちょっと自分でもどうしたらよいのかわからないといったところ。実際今回のサンプルも布地がよくないということを表現できていたと思わないし、でもそれは仕方がないなぁとは思ってた。まぁ実写ドラマにでもなって、サンプルを実際に本物の布を使って小道具として作ればアニメよりはテキストの意図したことを表現しやすいと思うが、それだけやってもそのサンプルを現実に作るのはとても難しいと思う。まぁそもそもセルアニメが現物の抽象化や記号化という操作の果てにあるものなので、そのへん逆の具体的なものを求めるのは酷かなと思わなくもない。
 しかしなんやね、今や大衆に売る服ですら1シーズンごとに新しいものが作られて、シーズンが終わればもう同じデザインの服は二度と作られない(仮に大ヒットしたとしてもマイナーチェンジのような形で変化していく)ので、もう使い捨て感覚になってきてるんだが、千雪もその服と同様、モノのように扱われるのがなかなか業界の無機的な構造を示していて残酷やなぁと思った次第。
 結局マスプロの世界では売れるかどうかが評価の基準なのであって、売れない商品に対して消費者はそこに込められたデザイナーの努力だとか思いだとか、宣伝のために作り出された物語だとかそんなのは一切見向きもしない。本当にデザインを通して人と人との心の通い合いだとかそんなのを期待するんだったら、デザイナーは着る人一人ひとりに向き合わなくちゃならないし、それはマスプロでは無理な話。だからこそこの作品では、おかっぱくんには千雪の専属デザイナーみたいな着地点を用意しているのだろうし、しかしそうだとすると、千雪とおかっぱくん二人の内輪の世界になってしまう。しかも千雪が成功するということは、おかっぱくんが千雪のことを優先して考えてデザインした服を来て、大衆に支持されるということなのだから、これはこれでなかなか矛盾に満ちた構造ではある。まぁ途中経過として千雪を輝かせるような服を作るデザイナーを経由してもいいけど、おかっぱくん千雪以外にも自分のデザインした服を着てほしくないの?、そして、もしかしてそれは有名デザイナーとして名が売れて、カネ持ちだけ相手に商売するものなのか?、貧乏人にも着てほしくないのか、でも貧乏人相手だと一人ひとりに向き合えないよねとか、汎用性の高いデザインはもう今となっては完成形に近くってあんまりデザイナーが個性を発揮する余地はないよねとか、そのへんの着地点をどう考えているのかはちょっと気になりはじめたところではある。


リンドリ、見返り美人対決

 といっても、推しレスラーの紹介をするだけ。リンドリのファイティングポーズ絵、割と正面の絵が多いのだが、ちょくちょく後ろ姿のもあって、これがなかなかかっこよい。


 そもそも後ろからのFPの良さに気づいたのは実はリンドリを始めて間もない頃で、それがわざわざ最新恒常をバラしてまで作ったゆきめちゃん3rd。その後該当スレで新春ひめりが評判になっていて、年一枚もらえるから気長に集めるかと思っていたのだが、まぁ今回のサ終で叶わぬ夢になったかと思えばまさかのガチャチケ大盤振る舞いで確保できたという。そして新人として加わった財前寺も四枚確保。で、ちょっと前に★4にできたので、これを機にメモしておきたい。


 まず尻狐から。

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 別に一枚だけ入手してプレボから出してバトルさせてもいちおう★2のグラでFP絵は拝めるので、もっとそれに早く気づいていればという気がしないでもない。


 で、尻姫様。

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 なぜか★2のほうが露出度が大きく、★3★4では布面積が大きくなってしまうという。


 で、尻女ゆきめちゃん3rd。6Maxに仕上げて初期の段階から自分のデッキではそれはそれはとてもお世話になった。

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 尻狐と尻姫様、仮に下半身の露出がなくて、上半身だけの描写であったとしても流麗な絵でなかなかにして見栄えが良い。尻女のほうは流麗さはあまりないが、むしろ決意の強さみたいなものが感じられて別の美しさがあるように思う。


 まぁ後ろ姿だと胸が隠れることになってしまうんで、数ある魅力のうちの一つを捨てることになるんだが、だからといって魅力のない絵になるかと言うとそうでもないのが面白い。


 いちおう参考にゆきめちゃん5thの画像も置いておくが、ちょっと下品な感じがする。まぁ試合絵としての迫力や流麗さ、レスラーとしての実力の高さが感じられる絵なので悪くはないんだが、どうにもコレジャナイ感は持ってしまう。

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 他にも後ろ姿の出来の良いFPカードもあるんだが、プレボにあるのでそれを出すかどうかは自分の気力次第。紅蓮なんかも割と出来の良いカードで、戦力化してみたいとは思っているんだけどね。