はてな#6

 うーん、外形的なミッションを振り返ると、はてなが叔母に騙されてるのも間が抜けてるし、はてなが救出されるのも、ついでといってはなんだが富野沢の所有物を盗めてしまうという結末も雑だなぁとか思っていたのだが、ラスト妹ちゃんがごく自然に登校しているシーンで、あぁそういや、このエピソードのメインミッションそれだったなと気付かされるという。
 キャラ紹介が早い段階で終わって、その直後の一連のエピソードがつながっているのがよくできてるなとは思ったのだが、本当につながっているのかどうかはちょっと判断を保留する感じではある。最初に学校での人間関係をうまく解決?したなと思ったら、どうやら妹ちゃんの不登校の真の原因は姉妹間のすれ違いだったという流れなのだが、これが難しいところで、現段階で自分の検討が足りないとは思うんだが、姉妹間のすれ違いの方は別に不登校の原因というのはちょっと違うんじゃね?と思うところである。学校のあるところが同じ敷地内ではあるのだが、基本的に姉と妹の活動場所は別になるのであって、単純な理屈で考えたら、姉妹間の問題は保留状態のまま学校に行くことは可能だからだ。少なくとも当事者以外のステークホルダーにとっては、「知らんがな」というわけであって、実質対策が不可能。ただ、子供にとっては精神的な不安定要素があって、社会的環境に出ることができないということは十分に有り得ることなのであって、そういう個人的なナイーブな問題に、個人的な信頼関係を築くことに成功してる真が関与して事態を前進させるのも、妹ちゃんが姉に守られるだけの存在でなく、姉から一個の人格として認められることで関係性が改善するというのも、それはそれで美しい話なんだが、どうにもしっくりこない。
 というのも、解決に至るこの話はいわば贅沢なお話なのであって、解決のためにどれだけコストを払ってんだよというのが気になって仕方がなかったからなのだ。はてなが騙されて捕まってしまうのはまぁそれはそうなるよねということなのだが、じゃぁフツーの人だったら救出に行けるの?と考えたら、それはムリだというしかないし、妹ちゃんが助けに行きたいといったところで、これまたフツーの人だったらやはりムリだと言わざるを得ない。妹ちゃんが助けに行くのを許せるだけの余裕があること、しかも行きたいと言ったときのためにその準備が全部整っているのも、そしておそらく乗り込んでいたときは、おそらく外ではジーヴスが控えていて支援をしているであろうこと、それらすべてを可能にできるだけの資金力があって、妹ちゃんがあの危機的状況でたった一つ助言をしてそれが役に立つということが実現したのであって、こりゃ一介の貧乏人がそういうトラブルにあったら途方に暮れるしかない事案だよなと思った次第。
 で、物語ではそれが実現できることを星里家が大金持ちということで示してるし、あぁちゃんと考えてるのねと思うしかないのだが、でもまぁなんか見果てぬ夢を見せているのかもなと、どうにも微妙な気分になる。ほんでもって自分今回の話で目にした瞬間びっくらこいたのが、桔梗院心美が男子を土下座させてたこと。アレ、躊躇なしにやってたから、これが最初ではなく今まで何度もあったことなんだとわかるが、なるほどそういうことかと合点がいくようになってるんだろうなと思うしかない。
 古代ギリシアだか古代ローマだか、民主制だとか活発な議論だとかやたら持て囃されているんだが、例えばその背景には、奴隷制がまずあって、それこそ現代の金銭的なものではなく、マヂで生産性の低かった昔では、自分が労働に従事することなく奴隷にそれをやらせて、それで食うことに心配することもなく、労働しなくて済むためにできた時間を、そういう自由な議論をすることに充てられるということがある。だから妹ちゃんのわだかまりを解消するために払われるコストは星里家が大金持ちだからこそ払うことができるのであって、そのカネ持ち仲間の桔梗院が男子をああいう扱いをしているということは、やはりそのカネ持ちがカネ持ってるのは貧乏人を搾取しているからこそであるというのが実はこの1話で見事に示されてるわけで、いやはやなんか結末の見た目のよかったねというのと対照的に、こういう構造もおそらく仕込まれているのはなかなか侮れんなといった感じ。
 しかしまぁこう近代的自我を維持するとか成熟させるためには、そこに富の集積がなければならないってのはそうなんだけど、その背景となる近代の構造ってのもなかなかキツいものがあるねぇ。しかしまぁ近代的自我の確立のためには古代から延々と続く搾取構造が必要って主張でもないだろうし、そこに搾取ではなく近代市民の育成って観点がバランス良く配置されてる物語は、個人的な範囲だとなかなか見ない感じ。まさか貧乏人は近代的自我を持つことはムリという主張でもなかろうし、そのへんしばらく名前を見なかった雑破業がわざわざ脚本書いてるのもなかなか扱いが難しい回だったんだろうなと思うしかないのだが。

SKMEI 1539届く

 さて、最近腕時計の電池交換や購入でいろいろ試行錯誤してたのだが、最後にオマケ感覚で蟻特急で購入してたアナデジの安物が届いた。
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 まぁ梱包はいつもどおりなのだが、中身は箱なし。いちおう箱がほしいときは別途追加できるらしいが、安物にそんな余計なコストを掛けるつもりは全く無い。
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 バンドはレジン製で、耐久性を重視する自分が最も忌み嫌う素材なのだが、まぁ安いから使い捨て感覚でいいかと思った結果。購入時は13.41USDでFree Shippingだが、今サイトを確認すると16.39USDと結構な値上げ。クーポン使えば2USD減だからそれほどでもないかな。
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 まぁ購入を決意したのは、コレ見てもらうと分かる通り、液晶デジタル数字が大きくて見易いため。サイトの画像だと液晶の背景色が真っ白で、これホントかいな?と思っていたのだが、その不安は的中。フツーの液晶の色だった。大きさ自体はこの前購入して届いたTimexのより大きくて、液晶部もはるかに大きい。
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 中華腕時計のデメリットはその厚さ。やっぱり厚い。上からTimex、SKMEI、CASIO、Seikoだが、手持ちの中で一番厚いパルサーより厚くて野暮ったい。

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 腕にはめてみる。自分手首が細いのか、このまえのTimexもそうだったが、これもギリギリの穴まで嵌めなきゃなんない。でもワンノッチ余裕があるのはありがたい。しかし余ったバンド部が長いのでそれがちょっと邪魔。
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 Timexも嵌めて比較してみるが、やはり厚ぼったい。
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 レジン製のバンドだから使い捨て覚悟だったが、交換できるのだろうかと思ってばらしてみたら、交換できそうではある。とはいっても蟻特急のSKMEI公式サイトで購入したのだが、探してみてもバンドの替えはどこにもページがない。
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 バンドと本体は、両端が伸縮できる棒と結合部を覆う金属板を接続して行う。が、替えバンドがないのだから、バラせても何の意味があるのか。
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 重量は58gで、サイトに記述してある数値と全く一緒。
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 夜間照明だが、発光の仕方はTimexのほうに軍配が上がる。とはいえ、デジタル数字は発光が一様でなくてもSKMEIのほうが大きいので、圧倒的に見易い。


 というわけで、実は今腕にはめているのはSKMEIのほうだったりする。なんといっても液晶数字が見易いのが大きい。自分老眼なのだが、近眼でもあるので、そのへん難しいのだ。数字が小さいとメガネを外すか離して見るかのどっちかになるのだが、離すと小さな文字がさらに小さくなるし、そのへん今まで不便してた。しかしこの腕時計だとメガネを外さなくても、それほど離して見なくても、十分視認性はよい。デジタル部が見にくいのはアナログ針が重なったときぐらいで、これはどの時計でも変わらない。


 中華腕時計、厚ぼったいから今まで嵌めるのを躊躇してたのだが、実際今回購入したコレだと、重量が58㌘と軽いせいか、厚みがそれほど気にならないのだ。実はずっと前にやはりデジアナのNaviforceというブランドの腕時計も買ったのだが、これが厚いし重いしで、こりゃ時計機能がよくても使用感は悪いだろうなと思ってお蔵入り。


 しかしこの程度のものならCASIO作るの難ナイと思うのだが、中華のほうがよっぽど消費者の使用目的をよく考えているような感じ。長期使用しての感想はまだまだ後にはなるが、これだったら本当に使い捨て感覚で数本買ったらそれで自分の使用目的には全然問題ないという気はする。あとベゼル部分は回りません。モールドなだけで完全に飾り。あと秒針の指示先に文字や目盛りがないので、アナログは大体の時刻を掴むためのもの。
 ボタンはそこそこ押しやすいが押した感覚はあまりよくない。竜頭は小さくて引っ張り出すのがちょっと不便。これは大手時計メーカーのほうがよく考えられてる。電池は汎用品でパルサーのように困ることはない。あと防水がちょっと不明。50㍍という触れ込みだが、基本日常生活防水と考えたほうが良いのだろうが、フツー50㍍防水といえば、風呂プール可、ダイビング不可のレヴェルだし、今更風呂プールのときは外せと言われても、そういう用途でなければこれは使わないのでガンガン使う予定。ちなみにこの製品ではないが、他のメーカーかSKMEIの他の製品か忘れたが、50㍍防水表示で、「スイミングやシュノーケリングはオーケーだが、水中でのボタン操作はするな」という但し書きがあった製品があって、目にしたときはワロタ。ただ、そう正直に書いてくれてるのは売る側の姿勢としてはとても評価できる。