ぼく勉とこの音とりあえず最新話

 なんかどちらも続編あるのワロタ。ぼく勉のほうはキャラの見かけからして古橋が正統派ヒロインなのに関係性を深めるエピソードが直球で用意されてないのどうなんだろ?と思っていたし、この音はこの第1期終盤、新キャラ続々登場でどうするんだコレ?と思っていたから、まぁ続編ありなのを目にして納得。


 ぼく勉に関してはどう考えてもラストにメインキャラの受験結果までやらんと意味ないと思うし、いまのところそういう学校のお勉強がテーマとしては弱すぎで、ラブコメディしかやってないから判断する段階にないというか。で、そのラブコメ部分楽しめるかというと、個人的には手垢のついたフォーマットであってもなんのかんのいって十分楽しんでしまった感じ。そういや先生キャラ、人気投票で上位というのをどっかで目にしてハァ?と思ったが、いざ1クール完走してしまうと、なるほど彼女ぐぬぬくっころ姫騎士ポジションなんだなと思ったら妙に納得してしまった。




 この音に関しては、あとは続編とはいえ、ここで切りますか…といったところ。主人公が手を痛めるの筋が悪いという気がしてたが、顛末が、途中具合が悪くて入賞すら出来なかったが、危機を乗り越えることが出来て組織としては成長できてよかったねというものだったら十分納得。しかし顧問終始悪者という立ち位置でなんだかなぁといったところ。割と選択肢どれも間違えずにスイッチ見事に切り分けてると思うが。部長もキレイ事いう割には空回りさせているようなんで、そのへんのバランス、意図的に不安定にしているように思うが、そうだとしたら納得といった感じだ。しかし、ブラスバンドのように顧問が指揮者をやるのなら楽器演奏者との相互理解が必要になるが、この琴の演奏シーンを見る限り指揮者はいないようなので、部員の自立を重視して深く関わらず、むしろ部員たちの目標のために壁になるというのはむしろ教育者としては正しいあり方なんだが、かといって顧問の態度を肯定的に見せる描写はあまり見当たらない。
 こうダイジェスト風味なのはいつも通りではあるが、矛盾やすれ違いを錯綜させて調和に持ってくる展開は第1クール最終話としてふさわしい重みを持っていたように思う。

 あと、自分割と琴には興味があって、それ目的で視聴してた部分もある。最初は視聴対象にしてなかったぐらい。で、その琴の部分、琴にそれなりに踏み込んではいるが、あまり初心者向け講座みたいな部分が多くないの不思議な感覚。それでも琴の複雑さとか難しさというのは伝わってくるし、アニメになって音が出るのは良いことだと思う。個人的には琴に興味があっても琴用の現代曲を耳にすることがほとんどないので、それが聞けたのは収穫だった。しかし作品の内容関係ないが、その琴の現代曲、ちょうどブラスバンド専門の器楽曲っぽくて草。ポピュラー音楽がブラスバンドやオーケストラ用にアレンジされたり、逆にクラシック曲がポピュラー音楽に*1編曲し直されて数々のアーティストにカバーされるのはよくあることだが、コンクール用ブラスバンド専門曲がポピュラー音楽に編曲し直されて一般人が耳にすることが無い。旋律に魅力がないわけでもないんだけど、結局の所楽器の鳴りを重視して、一般人に耳慣れすることを念頭に置いてないからそこに断絶があるんだよな。今回この作品を通じて耳にした琴の現代曲もそんな感じ。大衆に媚びろとまではいわないけど、そういう態度だったら衰退するのは必至なんだがなぁといったところ。


 しかし、この音、どうやら第2期はちはやふると放映時期が被っているようでなんかそういう意図があるのかなといった感じ。

*1:まぁクラシック音楽は昔のポピュラー音楽だったので当然といえば当然だが