うーん、ハチナイなぁ。

 よくこの勢いが続くと思う。今回試合に向けてレギュラーメンバーの発表と、そのメンバーでの練習試合だったんだが、個人的に懸案事項だった部員が9名を超過して余ったキャラをどう処理するのか目の当たりにして、おおこれかと得心した。動物パーカーの宇喜多も、だからトロそうな設定で、最初期メンバーにしてたのかという理由もあと付けでわかって巧みさに舌を巻く。自分だけがそう感じるのかもしれないが、終盤とはいえこれだけメインキャラクターがいて誰も埋没しているように見えないのはクォリティ高いと思う。
 うーん、なんつーか、こう文学作品*1のようにテキストを通じて読者に不条理なり矛盾を容赦なく投げつけて、「おまえならどうする」と判断を迫るようなものはないんだけど、エンタメにストレスフリーなものが求められる今の時代それやったら視聴者を逃がすだけだからそういうのは取れないわけで期待してもアレなんだが、ファンタジーであってもこれだけ作り込みをされたら感服仕るといったところ。
 まぁあとから脚本にする段階で変更があったりするんだろうが、こういうのは一番最初にシリーズ構成で組み立てられるわけで、しかも複数のライターが脚本を担当してるから練り込みは相当なものだろう。自分あんまり評判を目にしていないから情報に取り残されているだけなんかもしれないが、あんまり大ヒットしているようでもなさそうなんで、ちょっともったいない感じはする。

*1:この作品、構造的にはむしろ論説文に近い