魔法使いの嫁 第19話

 やっぱ違和感多し。
 まづ、前回からのアレだが、やはり今回のチセに関する諸々の応酬ができるんだったら知的レヴェルは相当高いとみるしかない。ならば感情のコントロールもそれなりにできるとみるのが当然で、その違和感。知識量と感情のコントロールは別個ではあるんだが、知識の量でなく知恵と対比させるのだったら相当にして関連はあると見るべき。それを周辺のキャラに人間性が未熟だと言わせて説得性をもたせられると考えているのがちょっとしんどい。今自分が各種のアニメで考慮の対象に入れている「愛情を注がれたらそれなりの精神的成長はする」というのを考えると、ではリンデルに育てられたのはなんだったのかということになる。例えば妖精たちが長生きなのに感情が幼稚だというなら長生きすることによる経験はなんだったのかということになり、かといって人間がエリアスを幼稚だと表するその感情が実は長生きすることによって醸成される感情より幼稚だっていう描写でもない。矛盾を同一キャラに内包させるのがダメだというつもりはないが、ならばそれなりの設定なりは必要で、後からそれはなされるのかもしれないが、個人的には適切だとは思われないレヴェルだと思う。
 今回は今回で、ドラゴンがオークションに出品される理由がわかんない。ドラゴンはカルタフィルスによって実験の素体にされたようだが、今までの描写だと彼は実験の成否が確認されるまで素体を放り出すことをしてなかったから、なんでこのタイミング?という話。見かけ上の変化は観察されていなくても実験の結果はわかったからポイ捨て&活動資金の足しにするとか、後々あのように変化することが確認できたのであのドラゴンをロンドンに放つことによって混乱を引き起こす目的があったとかそういうのしか思いつかない。あと、オークション主催者側はどう始末をつけるかだよな。
 さて、魔改造されてしまったドラゴンは、やはりカルタフィルスによって実験後の素体はすべて悲惨な結末を終えているから、全く元に戻って幸せENDになるはずはないし、次号予告でもそう言ってるからあれで、まぁせめて元の精神性だけ取り戻してceaseってところだろう。で、Bパートから唐突に次のエピソードが始まる展開だってありうる。残り話数と今回のロンドン飛躍のエピソードからすると後はカルタフィルス絡みの話にはなりそうだが…。