兄に付ける薬はない!-快把我哥帯走- 第12話

 爆竹の音をそれと重ねますか。
 お〜、最終回はよかったな。設定の妹の暴力性と貧乏を使いこなしてる。
 さて、やはり振り返ってみると平々凡々だったなという印象。テキストはきれいに整ってはいるけど整っているだけという感じで、不可というほどでもないが可というには、この物語がなにを目指しているのかゞわからないと何を達成したのかというのがわからない。前にも言ったが、原作があってのアニメ化なんだから、この作品の要素のどの部分が中国人にウけているのかわかんないし、そういうのは説明抜きで伝わるようになってないと訴求力は弱いと言わざるを得ない。で、日本ローカライズなわけだから、日本のスタッフがどこを面白いと思い、またこの作品から何を受け取ってほしいのか今一つかめないので、アニメ化して日本人の目の前に出した意味がわかんないな。面白いと思える部分が自分には分からなかったけど、かといって致命的にダメな部分はなく、ちゃんとした形にはなっているから、受け入れられるまでの距離は短いはず。まぁ国の政治・経済部分で日本は中国に抜かれてしまっているのは明らかなんで、その勢い部分がこういう作品を通じて伝わってくれるとありがたいのだが。文化面で連続性はないにしても、そういう違いを乗り越えてあちらの凄い部分がこういう作品で理屈抜きに伝わるというのが理想で、そういう要素がテキストや構成の稚拙さはあっても霊剣山にはあったと思うので、ちょっとそういうのを期待するには辛いものがあるかな。まぁそういう部分が自分の読解力の弱さで見えてないだけかもしれないが。