Re:ゼロから始める異世界生活 第23話

 なんかえらい仲直りのハードルが低いな。
 うーん、これはお話としてはまともに感じるな。で、またやり直しですかといったところ。もう後一歩で成功するところまでいったのに…という残念感は次がないから有効に作用するわけで、やはりしに戻りが邪魔をしている感じ。とはいえ、今までの反省を踏まえてよく努力しました、また次はより工夫して再挑戦してねというフォーマットが、これだけ死に戻りを提示して視聴者に周知させているから、死に戻りだからこその展開と言えるといえばそう。
 まぁ一つ言わせて貰うと、別にスバルが対魔女教団の準備をしてもしなくても、魔女教団は最初っから単独で襲撃するつもりだったのだろうから、輸送隊に紛れ込んでいる設定というのはおかしい。少なくともスバルたちが白鯨の相手をしている最中に襲撃も可能と思われるので、これは今回のシーンを盛り上げるためのご都合主義なんじゃネェのぐらいには思った。
 さて、あと2話となったが、やっぱ死に戻りの必然性はあまり感じない。死に戻りを取り入れることによって物語のデータベース消費をキャラクターだけでなく、テキストにも適用したのかと思うとなんか複雑な心境。要するにifやanotherストーリーを一本に纏め上げるという構造になってる。で、こういうのは繰り返し述べているとおりネット小説なら許容されるけど、商業作品だったらもっと作者は構成を苦労して練ってとりあえず現状では原作者の一番の出来というものを提供しなさいよと思う。一つの作品にゴミを大量に混ぜてんじゃネェよといったところ。ゴミ要素をそげるだけ削ぎ落としたら別にクォリティの高い作品を普通に作る能力はあるでしょという感じ。但し難しいのは、死に戻りを排除して原作者がクォリティの高いファンタジー作品を出したところで、これだけ人気が出たのか?という疑問はある。どうせクォリティが高いといっても世の中には似たような作品が山ほどあるのであり、おそらく埋もれてしまったに違いない。やはりツッコみどころが満載でも死に戻りという要素がなろう小説の中で読者の目を引き付けたという部分は無視できない大きさだろうと思う。