なんかワイロ口利き問題が一気に噴出って感じだな。

 ニュースを聞いているともう腹が立つことこの上ないのだが、まぁこれが自民盗政治の本質なんだなと思うと、今更腹を立てゝも問題が解決することもないわなという。
 アベ友学園問題も、どんどんアベ本人の口利きの関与が明らかになってきているので、もうなんだかなぁという感じ。ヘンな話、学園のカルト教育のあり方は、あの学園長自身本気ではないだろう。甘利の件でもそうだったのだろうが、こういう税金を横流しする権力を握っている政治屋には、それを期待する穀潰しがわんさか集まってくるという状況がある。だからといって政治屋は大変だなと同情する必要はなくって、政治屋はそいつらに税金を流す見返りにキックバックを受け取ってそれで両者ウハウハ(これぞアベのいうwin-winの関係。アベには税金を搾り取られて苦しむ…つまりloseする民衆の姿は一切見えない)だから、糾弾の対象。まぁ甘利が斡旋収賄罪の証拠があるにも関わらず秘書ごと不起訴にしたからアベも安泰と踏んでいたのだろう。
 正直アベは学園に便宜を図ったところで、学園自体は資金繰りに困っていたぐらいだから見返りはあまり期待できなかったろう。ところが、学園にとっては死活問題であって、10億をくだらない土地を実質200万という法外な価格で手に入れるためにはよっぽどアベ本人に気に入られる必要があった。もともと学園はあのようなカルト教育をやっていたわけではないらしいが、学園長があの性格だしそりゃ経営もうまくいってなかったのだろう。だから幼児をダシにしてアベに気に入られるようにしたというわけだ。
 普通あのような売込みをされたら、フツーの政治屋だったら苦笑して相手にしない、というかあからさまなおべんちゃらとわかって腹を立てるのではあるが、そこは売国奴の孫という評判を受け続けてコンプレックスを抱えているアベに深く染み入ったようで、学園長を話をしてご満悦、見事非公開の随意契約でほとんどカネをはらうことなく用地を取得できたという。
 こういう風に書くと、まるでアベが学園長の太鼓持ちにまんまと嵌められたぐらいに見えるかもしれないが、問題はこういう例がたくさんあるだけでなく、もっとでかい金額の表に現れない悪質なものが深く隠れていること。消費税が薄く広く民衆から収奪する手段であるように、このアベ友学園の例もそういう浅く広範囲に搾り取るほんの一例でしかない。この学園の例はあまりにも払い下げの状況が悪質なだけに目を惹くが、アベ本人が判断せずにまさに秘書任せで口利きをしている例はごまんとある。そしてもちろんアベ本人が面会もし、流す税金もうけとるキックバックの金額も大きい、だからこそ決して関係者は口を割らないし、最初っからなかったことになってる例がまぁ二桁ぐらいは軽くあるわけで、このようなチンケな例ですらアベの恫喝で縮み上がって報道せずなかったことにしようとしたマスゴミが、そのような巨悪を暴けるはずもない。前回は、早々に辞任するから相続税脱税のことは書かないでくれというマスゴミの圧力がそれなりに効いたようだが、今回は甘利の件を見るにつけアベ本人はいくら口利きの関与の証拠があっても指揮権をこっそり発動してなかったことにしようとしているのがありありと窺える。本人にしろ妻にしろ関与があったら国会議員も総理大臣も辞めるって啖呵を切ったのだから、明日や明後日ぐらいに電撃辞任するべきだが、こればかりはアベの恥知らずの程度によるからなぁ。
 とはいえ、アベがそんなに悪玉かと言われると、そのへんどうかねぇといったところ。アベは所詮操り人形であって、悪法を起案してはアベの向こう見ずな性格を利用して強行採決させ続けているアベを操っている政治屋や官僚あたりよな。というか、政治屋は基本的に自分でモノを考えて答弁できるだけの頭脳がなくて、すべて官僚の作文だからねぇ。前にも書いたけど、官庁の中では最弱の文部省が天下りで糾弾されてるから、それよりもっと権力の強いほかの省庁はどれだけ酷い利益誘導をしてるんだという示しだし、今、その日本を動かしている連中のおかしさをあらわにしてそろそろ愚民供も目を覚まして自民盗を引きずり落とせというさるお方の判断が実行に移されているんだろうなと思うしかない。いやまぁそれは確かに日本の民衆のために悪くはないんだけど、結局のところ民衆が自分の頭で考え判断して行動するんじゃなくて、あくまでそういうお導きとやらで啓蒙されるだけなんだというのを考えると喜んでばかりはいられないんだけど。やっぱそういう流れって、愚民は愚民のまゝってことだからねぇ。だからいつまでたっても日本は民主主義ではないし、民主主義ではないから近代国家ではない。近代国家のように見えるのはあくまで工業化に成功したという事実がそう誤認させているだけの話であって、かろうじて開発独裁国家というのが近いといえよう。前にも書いた気がするが、自分が大学生の頃、西洋史の授業で近代国家の条件はこれこれって説明してた教授がいたが、ホント何十年もたってあの教授が本当に言いたかったことがなんなのかというのが今更わかって驚く。