輪るピングドラム 第14話

 そういや高倉兄は何の仕事でカネを稼いでいるんだろ?。
 割と各人の思惑が明らかになりつゝあるので、進んでいる感はあるのだが、とはいえ見通しが良くなったとはとても言えないという。なんかいろいろ仕組まれているようなのだが、それがわざと隠されているというスタッフの態度があからさまになっているのでどうにも乗り切れないというか。作りとしてはそれほどご都合主義というわけでもないんだけど、こういう見せられ方をすると却ってご都合主義と見えてしまうというか。死んだ荻野目姉の存在感が際立つとか、それなりの効果は上げられていてそのへん感心はするんだけどな。
 状況はスタッフにコントロールされているようだし、そのへん構成はよいというのはわかるんだけど、作られたもの感が凄くて鼻につく。例えばキャラが何かを隠すのが、それが劇中での他のキャラに知られたくないという態度で、それが視聴者にも物事が隠されているという構造になっているのなら自然なんだけど、視聴者に知らせないという態度が大きいのでわざとらしさがどうにも後味を悪くさせているというか。なんかもったいないなぁ。これで世界の秘密とやらが納得のいくものじゃなかったら「チッ、勿体つけやがって」となりそう。いやまぁ視聴者との丁寧な対話があったとしても世界の秘密がしょぼかったら失望してしまうんだけどな。