旦那が何を言っているかわからない件 第26話

 終わった。なんか微妙な雰囲気。気になって第1クールのを2〜3話ほど見返してみたが、やはり第2クールとは印象が違う。雰囲気もテンポも似てるんだけど、第2クールはオチのつけ方が妙に陰に籠もっているような感じ。第2クールは別にキャラがオタク&一般人ではなく、フツーの夫婦を描いたもの…という趣旨のことを以前述べたような気がするが、最后までそういったところ。第2クールこそ旦那がコミケに関わる様子を描いていてそれっぽいのだけども、趣味にブヒる描写は第1クールにはあって、第2クールにはほとんど見られなかった。嫁に子供が出来たという設定も、第2クールは時系列が整えられてないのでそのへんテキストが一貫してなかったし、そのへん第2クールを通底しているテーマというのが一貫してはいなかったので、そのへん自分がわかってなかったのか、スタッフが描かなかったのかよくわからないし、そういうのが必要か?と言われると別になくても構わないといっちゃぁ構わない。しかし、第2期はエピソードがやはりどっかでみたようなものゝ焼き直しでしかなかったような印象が強いので、自分的には第1期を視聴してればそれで十分といったところ。旦那に焦点をあてれば、オタクが一般人になる過程を描きかったのか、オタクも何のかんのいっても普通の人間であるというのが言いたかったのかよくわかんない。但し、個々の話で扱ってる話(テーマ)はおちゃらけてないので、自分の認識や日常を振り返させられるといった意味では悪い話では全然なかった。
 全部視聴し終わって、まぁ特に難癖つける出来でもなかったし、人にぜひ視聴すべきと勧める出来でもないといったところかな。原作がネットに公開されていた当時は、オタクにたいする社会的認知度が低かったから、物珍しさも手伝ってインパクトも大きかったが、もはやアニメがサブカルから脱皮して一般化した現在はそういうのがゝなり薄まっているのと、旦那が昨今の若者のワープア層に一致してきたということもあって、なんかフツーの作品になってしまっていたというところなのかも。というわけで、1話あたりの視聴時間も短いし、そういう時間占有率を考えたら負担も少ないから、視聴して毒にも薬にもならないから気になる人は見てみれば?ぐらいの作品。但し投げかけているものが一本二本は刺さることがあるからそうバカにしたもんでもないといったのがこの作品に対する評価。おもろといったところ。