PSYCHO-PASS 第2話

 朱が経歴自慢。
 サイコパス世界の日常紹介と、前回の騒動の後始末。服や部屋の内装が自由にとっかえひっかえできるってことは、おそらく繊維・アパレル業界ってのは滅びているか寡占状態なんだろうね。素材とデザインしか生き残れないってところか。インテリアに関してはテクスチャを貼っているだけだろうから、機能部分だけ生産されているってことか。そういうんだったら、カネ持ち目当ての工芸品生産は生き残っていそうだが。
 しかし、おそるべき管理社会だな。朱の仕事描写は、ぐっと来る部分はあったんだけど、そもそもあゝいう世界で自分の進路に悩んだりするもんなんだろうか?。まぁ爺婆の時代はあれほどまでの監視社会じゃなかったらしいから、遷移期で、馴化するまでまだまだ時間がゝゝるってことかも。いや、やっぱ格差がはっきりと見えるようになった分、精神的な荒廃はかなり進んでそうな気もするが。
 おそらく虚淵と自分は同世代っぽくて、その爺婆の時代は昭和、サイコパス世界は2000年以降の平成の日本社会を暗示してるんだろうね。というか、自民盗を頂点とする特権階級が上位に居やすくするために周囲の学力をさげるゆとり教育を実施したわけで、あそこまで機械が発達するかどうかは別として10年か20年経ったら、かなりこのアニメで描写している世界に近づいていくような気はする。厳罰主義、支配に都合の悪いことは病気(キチガイ)扱いで差別、秘密主義など、今の政権がめざしていそうな社会そのものゝような気がしてならない。執行官*1が能力があるのに監視のもとでこき使われている状況とか、そんな感じだよね。
 年齢の書き分けがしっかりしてる作品だねぇ。刑事モノによくある、歳を取ると人生経験豊富ってのはフォーマットではあるんだけど、まぁそうじゃないとドラマにはならんわな。歳を取ると、苛酷な労働環境で、人は成長して他人を思いやれるようになるとは決して限らないってことを、自分もよく見てしまうんだけどね〜。

*1:監視官がペーパーテストで高得点ってことらしいが、家柄だとかコネとかで点数が嵩上げとかされていてもおかしくない。国Ⅰ合格者で点が低くても財務省に行けたりというズるが行われていたりするしな。